- 不動産大手100社の新築住宅販売額、前月比では0.2%増-CRIC
- 住宅市場低迷に歯止めかけるにはさらなる緩和策が必要-アナリスト
中国の住宅市場では9月に低迷がさらに深まった。長引く不動産危機に歯止めをかけるために政府が一連の措置を発表する前だった。
中国房産信息集団(CRIC)の暫定データによると、不動産開発大手100社の9月の新築住宅販売額は前年同月比で約37.7%減の2517億元(約5兆1500億円)と、8月(26.8%減)から減少ペースが加速。9月は前月比では0.2%増加した。
中国共産党政治局は先週、不動産セクターの安定化に向けてこれまでで最も強力な措置を発表。中国の主要3都市が住宅購入に対する規制を緩和し、中央政府もこれに追随した。中国人民銀行(中央銀行)は、数百万世帯を対象に最大5兆3000億ドル(約761兆円)相当の既存住宅ローンの借り換えを容認した。
中指控股(チャイナ・インデックス・ホールディングス)の調査ディレクター、陳文静氏は「住宅購入者は9月、不動産刺激策を待ち望みながら様子見を続けていた。支援策強化を受けて10月には住宅購入活動がやや活発化する可能性があるが、全国的な住宅市場の低迷に歯止めをかけるにはさらなる緩和策が必要だ」と指摘した。
原題:China Home Sales Slump Intensified in September, Before Stimulus(抜粋)