▽レバノン「ガザ化」容認できず、ガザ人道状況イスラエルと協議=米国務省<ロイター日本語版>2024年10月10日午前 6:04 GMT+9

By Simon LewisDaphne Psaledakis

レバノン「ガザ化」容認できず、ガザ人道状況イスラエルと協議=米国務省

[ワシントン 9日 ロイター] – 米国務省のマシュー・ミラー報道官は9日、イスラエル軍が地上作戦を実施しているレバノン南部がパレスチナ自治区ガザのような状況になることは容認できないと警告した。同時に、米政府はガザ地区での人道状況について大きく懸念しており、イスラエルと緊急的に協議していると述べた。

ミラー報道官は定例記者会見で「レバノンの状況がガザ地区のようになることは容認できない」とし、「ガザ地区で行われているような軍事行動がレバノンでも実施され、同様の結果がもたらされることはあってはならない」と語った。

ガザ地区については、特に北部の人道状況について米政府は大きく懸念していると述べ、イスラエルと緊急的に協議していると明らかにした。

その上で「イスラエルに対し、国際人道法の下で食料や水、その他必要な人道支援物資をガザ地区全域に届ける義務があると明確に伝えている。イスラエルが義務を果たすと期待している」と語った。

イスラエルのネタニヤフ首相は8日、レバノン国民に向けたビデオメッセージで、レバノンに拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラは弱体化しているとした上で「ガザ地区で見られるような長期戦の破壊と苦痛の淵に陥る前に、レバノンを救う機会がある」とし、レバノン国民に自らの国を取り戻すよう促した。

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