▽パウエル議長の解任可能か、トランプ氏は検討中-NEC委員長
Hadriana Lowenkron
- トランプ大統領と同氏のチームが引き続き検討する-ハセット委員長
- 仕事理解しているFRB議長いれば金利は下がっている-トランプ氏
トランプ米大統領はパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長を解任できるかどうかを検討していると、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長が18日に述べた。トランプ大統領は前日、利下げを迅速に進めていないとしてパウエル議長を公に批判していた。
ハセット委員長は、パウエル議長解任が選択肢となっているかと記者団に問われ、「トランプ大統領と同氏のチームがその件を引き続き検討する」と述べた。
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ハセット氏はさらに、FRBはトランプ大統領が政権1期目に任命したパウエル議長の下で、民主党に恩恵を与えるべく政治的に振る舞ってきたとの認識を示唆した。
ハセット氏は、連邦公開市場委員会(FOMC)はトランプ氏が前回、大統領選を制した2016年、「供給サイドの減税が実施されればインフレが加速するとして、当選直後に利上げをしようとしていた」と指摘。
FRB当局者らは「明らかに増加の一途をたどったバイデン前大統領の歳出でひどいインフレが生じると、テレビ出演や国際通貨基金(IMF)の会合で警告することをしてこなかった。バイデン氏の歳出は教科書通りのインフレ誘発要因だった」と、同氏は主張。「そして昨年11月の大統領選直前に利下げを行った」と述べた。
トランプ大統領は18日、インフレへの懸念を重大視せずに、パウエル議長は利下げをすべきだと再び主張した。
大統領執務室でのイベント中、「自分の仕事を理解しているFRB議長がいたなら金利は下がっているはずだ」と発言。「パウエル氏は金利を下げるべきだ」と述べた。
原題:Trump Studying If Removing Powell Is Option, Hassett Says (1)(抜粋)