▽石破首相、自動車関税対象外の日米合意は「のめない」-衆院予算委

  • 自動車のためにコメを犠牲にするという考え方は毛頭、持っていない
  • 野党の消費減税論、「いいとこ取りだけの議論していいと思わない」

石破茂首相は12日、米国の関税措置を巡る交渉で自動車関税を対象外とした暫定合意を求められても受け入れない考えを示した。

  衆院予算委員会で語った。立憲民主党の大西健介氏から、米側から仮に自動車関税抜きで暫定合意を求められた場合は断固拒否するのかと問われ、石破首相は「ご指摘の通りだ。そのようなことはのめません、それは日本の方針としてはっきりしている」と明言した。

  日米は今月中旬以降、閣僚協議を集中的に開催する方針で調整を進めている。日本側で協議に参加している赤沢亮正経済再生担当相は自動車を含めた一連の関税措置の撤廃を求めてきた。石破首相の発言は自動車分野を重視する姿勢を改めて示した形だ。

  赤沢氏も同委で、日本としては自動車や鉄鋼・アルミへの分野別関税と10%の基本税率も含め、一連の関税措置の見直しを求めている立場に変わりはないと強調した。

他の首相発言

  • 自動車のためにコメを犠牲にするとか、農業を犠牲にするとかいう考え方は毛頭、持っていない
  • 自動車部品とか飛行機部品、農産物と安全保障の議論は次元の異なるものだ
  • いいとこ取りだけの議論していいと思わない-消費減税
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