▽トランプ氏の発言注視とロシア報道官、電話会談「失望」発言で<ロイター日本語版>2025年7月4日午後 8:07 GMT+9

[モスクワ 4日 ロイター] – ロシアのペスコフ大統領報道官は4日、トランプ米大統領が、3日のプーチン・ロシア大統領との電話会談に失望したと述べたことに関し、ロシアはトランプ氏の全ての発言を注意深くフォローしていると述べた。
プーチン氏との電話会談後、トランプ氏は、プーチン氏に戦争を終わらせようとする姿勢は見られなかったと述べた。
ペスコフ氏は、トランプ氏の発言について「われわれは当然ながら、トランプ大統領の全ての発言に細心の注意を払っている」と述べた。
ペスコフ氏によると、プーチン氏はトランプ氏に対し、ロシアはウクライナに関する目標を政治的・外交的手段で達成することを望むと述べたものの、「特別軍事作戦」は継続すると表明した。また、ウクライナとの3回目の和平交渉の日程に合意することを期待していると語ったという。
▽ザポロジエ原発、電力供給が回復 ロシアの攻撃で一時外部電源喪失<ロイター日本語版>2025年7月5日午前 5:00 GMT+9

[ウィーン/キーウ 4日 ロイター] – ロシアが占領するウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所で4日、遮断されていた原発への外部高圧線が復旧し、電力供給が回復した。ロシアが設置した同発電所の管理者が明らかにした。
国際原子力機関(IAEA)も回復を確認。ただザポロジエ原発ではこの日、3時間半にわたり外部電源が失われており、ウクライナの原子力の安全性は依然として極めて不安定だとした。 ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は、ロシアがザポロジエ原発と送電網を結ぶ送電線を破壊したと述べていた。
ザポロジエ原発で全ての外部電源が失われるのは2022年のロシアによるウクライナ全面侵攻開始以降で今回が9回目。23年末以降では初めてという。
▽独首相がトランプ氏と電話会談、ウクライナ向けパトリオット購入案協議<ロイター日本語版>2025年7月5日午前 4:23 GMT+9

[ベルリン 4日 ロイター] – ドイツのメルツ首相は4日、トランプ米大統領と電話会談を行い、ウクライナに供給する防空用の迎撃ミサイル「パトリオット」 をドイツが購入する案について協議した。ドイツ政府報道官が明らかにした。
電話会談はメルツ氏が要請。報道官によると、米国防総省がウクライナに対する一部の武器供給を停止したことを受け、メルツ氏はトランプ氏に対し、パトリオットなどの武器の供給を続けるよう働きかけた。
報道官によると、ドイツはウクライナ向けのパトリオットを購入するために「集中的な協議」を実施。米国でパトリオットを購入し、その後ウクライナに送る案が検討されているという。
▽米ウクライナ首脳が電話会談、防空強化など協議<ロイター日本語版>2025年7月5日午前 3:24 GMT+9

[ワシントン/キーウ 4日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、トランプ米大統領と電話会談を行い、ウクライナの防空能力向上に向けて連携することで合意したと明らかにした。共同防衛生産のほか、共同調達や投資についても協議したという。
ゼレンスキー氏はその後、恒例の夜間のビデオ演説で、ウクライナの防空能力強化に向け、米国との会合を調整することでトランプ氏と合意したと表明。「共同生産についても極めて詳細に協議した。ウクライナにとって必要であり、米国にとっても必要だ」と語った。
米ニュースサイトのアクシオスによると、 両首脳は約40分にわたって会談。 トランプ氏はゼレンスキー氏に対し、ウクライナに供給する予定の米国製武器で保留になっているものがあるか確認すると伝えたという。
電話会談の内容に ついて説明を受けた関係筋はロイターに対し、 会談は「極めて良好」だったとし、 ウクライナへの 防空用の迎撃ミサイル「パトリオット」 の供給が再開される可能性に楽観的な見方を示した。
トランプ氏は前日、ロシアのプーチン大統領と電話会談を実施。プーチン氏は紛争の「根本的原因」を取り除くというウクライナ侵攻の目的を取り下げることはないとの立場を改めて表明し、トランプ氏は会談後、ウクライナ戦争終結に向けた取り組みに進展は全くなかったと述べていた。
こうした中、ロシア軍は3日夜から4日早朝にかけてウクライナ首都キーウ(キエフ)にドローン(無人機)による大規模な攻撃を実施。ウクライナ当局によると1人が死亡し、少なくとも23人が負傷した。
▽ロシアがウクライナで化学兵器使用を拡大、独情報機関も明らかに<ロイター日本語版>2025年7月4日午後 6:04 GMT+9

[ベルリン 4日 ロイター] – ドイツの対外情報機関、連邦情報局(BND)は4日、オランダの情報機関と共に入手した証拠を基に、ロシアがウクライナで化学兵器の使用を拡大していると明らかにした。
声明で、ロシアは催涙ガスだけでなく、「より危険な化学物質クロロピクリン」も使用していると指摘。「これは一層深刻な化学兵器禁止条約違反」だと訴えた。
一方、オランダのブレーケルマンス国防相はロイターのインタビューで、禁止されている化学兵器をロシアがウクライナで広範囲に使用している証拠を自国の情報機関が得ていると明らかにした。 もっと見る