U.S. President Donald Trump walks out of the Oval Office of the White House in Washington, D.C., U.S.
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

トランプ政権が発足して1年と2カ月。すでに中枢幹部の半数近くが政権を去りました。ホワイトハウスとしては異例の離職率であり、民間なら「入社してはいけない会社」として警戒されかねません。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

戦争の人質

トランプ大統領が決定した関税措置に対抗し、中国は米国債購入を減らす選択肢も排除していない。駐米大使の崔天凱氏は中国が米国債購入の減額を検討するかと問われ、「あらゆる選択肢を検討している」と回答。「一方的で保護主義的な動きは、米国を含め全員に被害が及ぶとわれわれは考えている」と続けた。25日にテレビ出演したムニューシン米財務長官は、中国と「非常に生産的な協議が行われている」と述べ、中国との関税回避に向けた合意について楽観的な見通しを示した。

ボルトン・リスク

ジョン・ボルトン元国連大使が米大統領補佐官(国家安全保障担当)に指名されたことで、地政学的な不安から原油価格が上昇している。同氏はまた、北朝鮮に対する先制攻撃の正当性を主張する解説記事をWSJに寄稿。さらにフェイスブックのユーザー情報を大量に不正入手した問題に関連し、ボルトン氏の政治組織が有権者心理を操作する目的で、疑惑の渦中にあるケンブリッジ・アナリティカからデータを受け取ったとニューヨーク・タイムズは報じた。

次期総裁レース

今年半ばまでに引退することを明らかにしているNY連銀のダドリー総裁の後継として、サンフランシスコ連銀総裁のウィリアムズ氏が最有力だと、米ウォールストリート・ジャーナル紙が報じた。同氏は金融政策においては中道派とみられている。NY連銀総裁はFOMCで恒久的な議決権を持っており、ウォール街の金融機関の監視も担うことから非常に大きな権限を持つ。

嵐の襲来続く

ストーミー・ダニエルズの名前でポルノ女優として活躍するステファニー・クリフォードさんのインタビュー全編が25日夜にCBSで放送される。クリフォードさんは大統領就任前のトランプ氏との間にあったとされる性的関係に関する口止め料13万ドルの返還を申し出たが、トランプ氏の弁護団は指定期日までに回答しなかった。これとは別に元プレイメイトの女性のインタビューも23日にCNNで放送され、トランプ氏と2006年に不倫関係になり数カ月続いたと告白した。トランプ氏は沈黙を守っている。

嵐やまず

フェイスブックユーザーの個人情報が外部に不正利用された問題で、同社を糾弾する声がザッカーバーグCEOの釈明後も続いている。同CEOは議会上下両院から証言要請を受けたほか、上院特別情報委員会のマーク・ウォーナー副委員長はロシア疑惑を巡る調査でも同社が「協力的とは到底言えない」と25日のNBCのテレビ出演で語った。データを不正利用していた英データ分析会社、ケンブリッジ・アナリティカは24日、ロンドン事務所が英国当局による7時間にわたる捜索を受けた。

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