「明日の雇用統計はファンタスティックなものであってほしい」。トランプ米大統領はウェストバージニア州で開いた会議で、テレビカメラを前に話しました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
ファンタスティック
ブルームバーグ・エコノミクスは6日に発表される米雇用統計について、失業率が4%を下回ると予想。悪天候が労働時間の抑制をもたらした可能性は高いが、雇用者数の伸びは21万人前後をみている。堅調な雇用市場が続くとみられる一方、チャレンジャー・グレイ&クリスマスの1-3月期統計は、レイオフ急増(前年比11%、前期比44%増)と雇用計画の鈍化を明らかにしている。
最大500億ドル規模
武田薬品工業のウェバーCEOはアナリスト向けミーティングで、買収を検討しているのはシャイアー全社で、一部分の事業や資産の買収は検討していないと述べた。クレディ・スイス証券のアナリストがウェバー氏の発言をリポートで引用した。武田はロンドン時間4月25日午後5時までに英国の規制に従って必要な公表を行い、同日までにシャイアーに対する買収提案を行うか否かを発表するという。
ショー・ザ・フラッグ
クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、中国の不公平な貿易慣行に対抗し、市場メカニズムを支持する「有志国同盟」を結成しようとしている。同委員長は「文句を言うべき相手はトランプ大統領ではない」と発言。一方、中国がライセンス契約において差別的な要件を課しているとして米国がWTOに提訴した件で、日本とEUはこれへの参加を求めた。日本は「中国への技術移転における最大のステークホルダーの一つ」であり、日本国民は中国において大量の特許権を保持していると説明。
資本シフト
三菱UFJフィナンシャル・グループはブラジルのブラデスコ銀行株の保有を半減させる方向で検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。売却額は4日終値ベースで460億円程度になる見込み。2017年にマレーシアのCIMB株式を約680億円で売却する一方、インドネシアのバンク・ダナモンの株式を段階的に取得し、最終的に過半数を得る戦略出資を発表している。
堪える勇気、逃げる勇気
米国株の強気相場が終わるのであれば今が逃げ時かもしれないが、そうすれば最後の一番おいしい部分をみすみす逃すことになる。「タイミングを計らないのが賢明」だというブラウン・ブラザーズ・ハリマンのスコット・クレモンズ氏は辛抱派だ。モルガン・スタンレーのアンドルー・スリモン氏は「野球で言えば7回でも9回でもどちらでも構わない。とにかく引き揚げる」というのはあり得ると語る。「それにしても、強気相場では最終局面のリターンが本当に大きい」と悩んでいる。
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