ブリッジウォーター・アソシエーツのレイ・ダリオ氏は貿易戦争だけではなく、その他の類いの戦争が起きる確率も高まっているようだと述べました。シリアで化学兵器の使用疑惑が再度深まったことから、ホワイトハウスや国連の動きが注目されています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

名指しは初めて

トランプ米大統領はシリアのアサド政権が先週末に化学兵器による攻撃を実施したと疑われる問題で、シリアに対する米国の報復措置について2日以内に決定すると述べた。トランプ氏はロシアのプーチン大統領が責任を一部負うことになる可能性があるとも示唆した。トランプ氏はこの日の夕方、米軍指導部から状況説明を受ける予定になっている。

シーズン2

新たな任期が始まった日本銀行の黒田東彦総裁は記者会見で、出口戦略の検討は時期尚早としながらも、5年間の任期中に異次元緩和の正常化プロセスを検討する必要があるとの見方を示した。具体的な手段や順序は「状況によって変わる」としながらも、「金利とバランスシートの扱いが課題」だと指摘。長期金利が大きく変動しないよう「慎重に緩やかに行う」と話した。

デンジャーゾーン

映画「トップ・ガン」ではF14トムキャット戦闘機の背面飛行(インバーテッド)をトム・クルーズ演じる主人公が自慢げに話す場面があるが、米国債イールドカーブのインバーテッドは歓迎されない。2月に拡大していた2年債と10年債の利回り差は縮小に転じ、2007年以来で最小に近づいた。JPモルガンのストラテジストらは、イールドカーブの長短逆転は時間の問題だと指摘する。

お静かに

株式市場のボラティリティーが一気に高まる中でも、トランプ大統領に言及したブルームバーグ・ニュースの記事数が増えたことは注目に値する。ポジショニングと値動きはいずれも市場がいつ持ち直してもおかしくない状況にあることを示唆している。単に政治家がその邪魔をしないことだと、キャメロン・クライス氏はブルームバーグに寄稿したコラムで論じた。

アメリカ・ファースト、ドル・ラスト

トランプ米大統領の「米国第一主義」に基づく政策はドルが必然的に弱くなることを意味すると、ドイツ銀行は指摘した。貿易不均衡を是正しながら大規模な財政刺激プログラムの資金を調達するという、米政権の「矛盾する」目標は、1970年代のブレトンウッズ体制崩壊以降で最大の課題を国際金融システムに突きつけると、ドイツ銀の通貨調査共同責任者ジョージ・サラベロス氏はリポートで説明した。

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