• FOMCは漸進的利上げ維持-日米物品貿易協定の締結目指す
  • 中国が米選挙介入の試みと主張、米朝会談の時期、カバノー氏

米連邦公開市場委員会(FOMC)は市場の予想通り今年3回目の利上げを決定。12月の追加引き上げ予想は大幅に増えました。2019年の利上げの予測中央値は引き続き3回で、市場の一部からは「ハト派」的との見方も聞かれました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

緩やかな利上げ維持

FOMCはフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25ポイント引き上げ2.00-2.25%のレンジに設定することを決定。景気判断は前回声明から全く変わらず、前向きな内容を維持した。最新のドット・プロット(金利予測分布図)によると、年末までの追加利上げを予想した当局者は12人と前回予測の8人から増加し、12月の利上げもほぼ確実に。「緩和的」という文言が声明から削除され、中立金利に近づいていることを当局が認めた形となった。

日米は「物品貿易協定」目指す

トランプ米大統領は安倍晋三首相とニューヨークで首脳会談を開き、2国間の貿易協議を開始することで合意した。両国は「日米物品貿易協定」の締結を目指す。茂木敏充経済再生担当相は首脳会談終了後、記者団に対し、米国との通商交渉中は「米国による自動車の制裁関税を課されることはないと理解している」と述べた。

安保理でもバチバチ

トランプ大統領は議長を務めた国連安全保障理事会で、中国が今年の米中間選挙への介入を試みていると述べた。「遺憾なことに、中国が私の政権に対抗する形で18年のわれわれの来る選挙、11月の選挙への介入を試みていることが分かった」と発言したが、証拠は示さなかった。そばで聞いていた中国の王毅外相はトランプ氏の主張を否定し、「中国に対する不当な非難は受け入れない」と反発した。

10月より後か

2回目の米朝首脳会談は10月に実現する可能性もあるが、「それより後になる公算が大きい」とポンペオ米国務長官がCBSとのインタビューで語った。同長官は「2回目の米朝首脳会談は実現するだろうが、場所と日程はまだ確定していない」とし、近く平壌を訪問して次回会談の詳細を詰めると語った。

仕事にならない

ワシントンのバー、「ショーズ・タバーン」は当日、朝から店を開ける。連邦最高裁判所判事に指名されているブレット・カバノー氏と、高校生だった同氏から性的な暴力を受けたと主張するクリスティン・ブレイジー・フォードさんの議会証言が行われる27日、このバーは特別メニューとして、カクテルのミモザ飲み放題(15ドル、約1700円)を用意する。数百万人もの視聴者がテレビ中継を見守り、マーケットも薄商いになると予想されている。

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