• 米自動車販売、FRB議長「類いまれな時代」、テスラ納車急増
  • GEがBBB+に格下げ、安倍新内閣の女性閣僚は1人のみ

2日の米国株式市場は、ダウ工業株30種平均がほぼ高値圏を維持して史上最高値を更新したのに対し、S&P500種株価指数とナスダック総合指数は方向感が定まらないまま下落して終了する展開となりました。一昨日の米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)妥結を受け、引き続き勝ち組と負け組の選別が行われているようです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

軒並み減

9月の米自動車販売は減少が目立った。フォード・モーターは予想(前年同月比9%減)より大幅に落ち込み(11%減)、トヨタ自動車(10%減)とホンダ(7%減)も予想を超える大幅減。一方、日産自動車(12%減)は予想(20%減)ほど減少しなかった。フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の販売台数は増加し、2007年1月以降で初めてフォードを抜いた。ゼネラル・モーターズ(GM)の7-9月は11%減少。

「類いまれな時代」

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は現在の政策方針を維持するようだ。最近の賃金上昇ペース加速を歓迎しつつ、失業率低下で物価が急激に上昇し、積極的な利上げを余儀なくされることにはならないとの自信を講演で示した。「低インフレの定着と極めて低い失業率」の組み合わせは「類いまれな時代が続いていることの証しだ」と発言した。

黒字化に弾み

米電気自動車のテスラが納車の急増を発表した。7ー9月(第3四半期)の納車は8万3500台と、前四半期から倍増。うち「モデル3」が5万5840台で、量産体制入りを意味する。ただ、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が予想していた同四半期の損益とキャッシュフローの黒字化については四半期決算発表で開示するとしている。株価は3%安。

追い打ち

米ゼネラル・エレクトリック(GE)の信用格付けを、スタンダード&プアーズがAからBBB+に引き下げた。ムーディーズ・インベスターズ・サービスとフィッチ・レーティングスも格下げ方向で見直し中と発表。GEはパワー部門の低迷などで、2018年通期利益が従来予想に届かない見通しであることやトップの立て直し人事を1日に発表している

3人分

第4次安倍晋三改造内閣では、女性閣僚が片山さつき地方創生担当相1人にとどまった。女性活躍を掲げる安倍政権だが、2012年の発足後、女性閣僚の数は最も少ない。安倍首相は記者会見で女性登用について問われ、「過去と比べて内閣における女性の比率が少ないことは認めざるを得ない」と説明。片山氏には「2人、3人分もある持ち前の存在感で女性活躍の旗を高く掲げてほしい」と語った。

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