- 中国、米国からの輸入拡大の計画を今月上旬の協議で提示
- ドル指数は週間で0.6%上昇、12月中旬以来5週間ぶりプラス
18日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。ブルームバーグのドル指数は約1カ月ぶりの大幅上昇となった。中国が米国からのモノの輸入を拡大する計画を提示したとの報道が材料視された。
匿名の関係者の話によると、中国は2024年までに対米貿易黒字をゼロにすることを目指し、米国からの輸入を増やす6カ年計画を今月上旬の米中通商協議で示していた。この報道が高リスク資産を押し上げ、ドル指数は12月21日以来最大の上げ幅。週間ベースでは0.6%上昇で、12月中旬以来5週間ぶりのプラスとなった。米国株が上昇する中、米10年債利回りが日中ベースで年初来最高となったのが背景。
ニューヨーク時間午後4時34分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.4%上昇。ドルは対円で0.4%高の1ドル=109円71銭。ユーロは対ドルで0.2%安い1ユーロ=1.1365ドル。
12月の米鉱工業生産指数が前月比0.3%上昇となったことも、ドルの上昇に寄与した。
ポンドは主要10通貨のうちドルに対する下げが最も大きく、前日の上昇分を打ち消した。メイ英首相は欧州連合(EU)離脱の代替案についての合意を目指し一部閣僚と会談。国民投票の再実施は頭にないと述べたとの関係者談が伝わった。
欧州時間の取引
ドル指数が4日続伸、昨年10月以来最長の上昇局面に向かった。ポンドは利益確定売りで下落。米中貿易摩擦が緩和する兆候を受け、円には下押し圧力がかかった。
原題:Dollar Rises With Shares Amid Hopes of China Deal: Inside G-10(抜粋)
Dollar Set for Best Run in 3 Months as Pound Drops: Inside G-10