• グロース氏引退、テスラがバッテリー技術会社買収
  • 日産が英国で生産断念、JPモルガンが株推奨、CEA委員長発言

かつて「債券王」と呼ばれたビル・グロース氏が現役引退を表明しました。パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)を突然退社して移籍した先のジャナス・ヘンダーソンでの成績は1%未満とさえず、やや哀愁を帯びた幕引きとなりました。日産自動車が工場での次期モデルの生産断念を発表した英国では、閣僚が企業助成金の適用を見送る考えを示すなど、欧州連合(EU)離脱に絡んだ混乱は続いているようです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

「債券王」引退

PIMCOでかつて数十年にわたり「債券王」として君臨したビル・グロース氏(74)が現役を引退する。2014年9月、PIMCO経営陣と衝突する中で突然、同社を退社。直ちにジャナスに移籍したが、年率のリターンは1%未満にとどまり、PIMCO時代の輝かしい成績には大きく見劣りがした。

バッテリー技術会社買収へ

テスラはバッテリー技術会社の米マックスウェル・テクノロジーズを約2億1800万ドル(約240億円)の株式交換方式で買収することで同社と合意した。買収額は1株当たり4.75ドルと、1日の株価終値を約55%上回る水準。パナソニックは今期(19年3月期)の営業利益計画を下方修正する中で、テスラと提携する車載電池の不振を指摘していた。

条件に沿った場合にのみ

日産自動車が英工場でのスポーツタイプ多目的車(SUV)「エクストレイル」次期モデル生産計画の断念を3日に発表。クラーク民間企業・エネルギー・産業戦略相は4日、英政府は18年6月に日産に対し、総額6100万ポンド(現行レートで約87億4300万円)の助成を申し出ていたと述べた。「ご想像の通り、助成金というものは提示条件に沿った場合にのみ付与される」とも話した。

株は買い時

歴史が示すように市場予想と実際の相場の動きに約1年の時差があるとすれば、株式を買うのにアナリストの利益予想引き上げを待つことはないと、JPモルガン・チェースが指摘した。16年を例に見ると、相場は2月に底入れしたものの、業績見通しが上方修正されたのは年末だったという。「現在の株反発は終了からはほど遠いと確信しており、次のリセッション(景気後退)が来る前に株価が現在のサイクルでの高値を更新する可能性はあるとみている」と指摘した。

4%超

米大統領経済諮問委員会(CEA)のハセット委員長は、力強い労働市場や設備投資の拡大、生産性の向上を背景に、米国の賃金上昇率が今年は4%超に加速すると予測した。 ブルームバーグ調査によると、大半のアナリストは3%近くにとどまると予想している。ハセット氏は「生産性が確実に向上するとみている」とし、給与増加が必ずしもインフレを誘発することはないという理由の一つはその点にあると述べた。

その他の注目ニュース
史上最少スコアのスーパーボウル、CBSは低いテレビ視聴率に泣く
パパ・ジョンズ、スターボードから2億ドル出資と新会長を受け入れ
ヘッジファンドのエリオット、米デルの少数持ち分引き上げ-関係者