選挙

統一地方選挙の前半戦で行われた知事選挙のうち、ただ1つ、与野党対決の構図となった北海道知事選挙は、与党側が推薦した候補が当選しました。与党側は、夏の参議院選挙への弾みになるとしているのに対し、野党側は、参議院選挙のいわゆる1人区での候補者一本化に向け調整を急ぎたい考えです。

夏の参議院選挙の前哨戦となる統一地方選挙は、7日、前半戦となる11の道府県知事選挙などで投票が行われました。

知事選挙のうち、ただ1つ、与野党が全面的に対決する構図となった北海道知事選挙では、自民・公明両党が推薦した元夕張市長の鈴木直道氏が、野党各党が推薦した元衆議院議員を破って初めての当選を果たしました。

与党側は、夏の参議院選挙への弾みになると受け止めていて、自民・公明両党の選挙協力をさらに強化するなど態勢の構築に万全を期す方針です。ただ、福岡など4つの知事選挙で保守分裂の争いとなったことから、参議院選挙に向け、しこりを残さずに結束できるかが課題となります。

これに対し、野党側は、参議院選挙では全国に32ある定員が1人の1人区の勝敗が極めて重要になるとして、候補者の一本化に向けた調整を急ぎたい考えです。

一方、いわゆる「大阪都構想」の是非などを争点にダブル選挙となった大阪では、府知事選挙と市長選挙の双方で大阪維新の会の候補が勝利し、日本維新の会では、9日に告示される衆議院大阪12区の補欠選挙に勢いをつけたい考えです。