【モスクワ時事】ポンペオ米国務長官とロシアのラブロフ外相は14日、ロシア南部ソチで会談し、核軍縮や北朝鮮問題、ベネズエラ情勢などを協議した。ポンペオ氏の訪ロは就任後初めて。ラブロフ氏は会談後の記者会見で、米ロ関係改善へ具体策を講じることで一致したと述べた。
両外相は6日にフィンランド北部ロバニエミで会ったばかりで、異例のペースでの再会談。トランプ米大統領のロシア疑惑をめぐる捜査が終結したのを受け、米ロは関係改善の糸口を探っている。ラブロフ氏は会談冒頭、「新たな、より責任を伴う建設的な相互理解の基盤を構築する時が来た」と呼び掛けた。ポンペオ氏は「私がきょう来たのはトランプ大統領が(米ロ)関係改善に取り組んでいるからだ」と語った。
トランプ氏は13日、大阪市で6月下旬に開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせ、ロシアのプーチン大統領と会談すると表明。ポンペオ氏は14日、ソチでプーチン氏とも会談し、首脳会談への準備が進められていくとみられる。