• 米中首脳が大阪で会談へ、ドラギ総裁は追加緩和を示唆
  • FBの新仮想通貨構想、英保守党党首選、ドイツ銀人事観測

来週大阪で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に際し、米中首脳会談が実現する運びとなりました。貿易摩擦の緩和に向け期待が高まり、株式相場は上昇。特に中国との関わりが深い半導体銘柄が上げを主導しました。S&P500種株価指数は最高値まであと1%前後の水準まで回復しており、相場の行方は米中「大阪の陣」で決まるかもしれません。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

時間をかけて

トランプ米大統領は18日、中国の習近平国家主席 と「とても良い」電話会談ができたと明らかにし、大阪サミットで同主席と「時間をかけて会談する」意向を示した。一方、国営の中国中央テレビ局(CCTV)は、トランプ氏と会って米中関係の発展に関する基本的問題について意見を交換することに、習主席は意欲的だと報じた。

追加緩和が必要

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、見通しが改善せずインフレ圧力が強まらない場合は「追加の刺激策が必要になるだろう」と述べた。ECBはフォワードガイダンスの修正が可能であるとともに、利下げは政策手段の一部であり資産購入も選択肢だと語った。これを受け、トランプ大統領はユーロ圏と中国が通貨安を誘導し経済面の優位を得ていると非難した。

新仮想通貨「リブラ」

フェイスブック(FB)は新仮想通貨「リブラ」を発表した。ステーブルコインとして来年にも開始する見通しだ。ステーブルコインは、ビットコインといった仮想通貨に見られる激しい値動きを回避するため、政府が保証する既存の通貨や証券を裏付けとするデジタル通貨。リブラを管理するのは新設団体の「リブラ・アソシエーション」で、約30社・団体が創立メンバーとして参加している。

ジョンソン氏がリード拡大

英与党・保守党はメイ首相の後任を決める党首選の第2回投票を行い、ジョンソン前外相が前回投票を超える126票を得て首位で第3回投票に進んだ。一方、欧州連合(EU)離脱強硬派のラーブ前EU離脱担当相が脱落した。2位のハント外相も得票数を43から46に増やしたものの、ジョンソン氏との差は拡大した。

幹部刷新か

ドイツ銀行のクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)は、ジェームズ・フォンモルトケ最高財務責任者(CFO)、ガース・リッチー投資銀行部門責任者を含む経営幹部の刷新を計画している。事情に詳しい関係者が明らかにした。数週間以内に決定する見通し。フォンモルトケCFOは、意思伝達における不手際が時に指摘され、株主総会ではリッチー氏の支持は低かった。

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