米国の製造業活動を測る指数は8月に低下し、2009年9月以降初めて活動の縮小を示した。新規受注が縮小した。世界的に広がる製造業の不振があらためて確認された。
キーポイント |
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・8月のIHSマークイット製造業購買担当者指数(PMI)速報値は49.9 ・ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の全てを下回る ・予想中央値は50.5 ・7月確定値は50.4だった ・受注や生産が低調だった影響で、雇用がさえなかった ・製造業PMIは50が活動の拡大と縮小の境目 |
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世界的な成長鈍化や通商政策を巡る不確実性を背景に、米国の製造業セクターが勢いを失いつつあることを示す材料がまた一つ加わった形だ。8月は国内の需要と海外からの受注がともに、この10年間で最も大幅に縮小した。
IHSマークイットのエコノミスト、ティム・ムーア氏は「8月の調査データは、経済成長が7-9月(第3四半期)も引き続き軟化していることを示す明確なシグナルだ」とリポートで指摘した。
製造業の弱さが他のセクターに波及しつつある兆候も示された。IHSマークイットの米サービス業PMIは、8月に50.9に低下。7月は53だった。
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原題:Weak World Demand, Trade Take Biggest Toll Yet on U.S. Factories(抜粋)
U.S. Aug. Flash Manufacturing PMI 49.9; Est 50.5(抜粋)