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【ビアリッツ時事】トランプ米大統領がロシアの先進7カ国首脳会議(G7サミット)復帰を主張する中、欧州連合(EU)のトゥスク大統領は24日、来年のサミットにロシアと対立するウクライナのゼレンスキー大統領を招待することを提案した。ロシアをめぐるG7の亀裂は拡大し、来年以降にも持ち越される見通しだ。
来年のサミット開催国は米国。ロシアは2014年、ウクライナ南部クリミア半島併合を機にサミットから追放された。
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トゥスク氏は今回のサミット開催地、フランス南西部ビアリッツで記者会見し、「初めてサミットに招いた時、ロシアが自由民主主義、法の支配、人権の尊重などの道を進むと信じたが、今もそう確信している人はいるだろうか」と述べ、復帰に否定的な見解を示した。その上で、「ウクライナの大統領を招待して意見を聞く方が良いと訴えるつもりだ」と語った。