【ソウル時事】韓国海軍は25日、韓国が実効支配する島根県竹島(韓国名・独島)の「防衛」を想定した軍事訓練を開始した。韓国メディアによると、規模は例年の2倍。輸出管理厳格化や軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄通告で対立が深まる日本を強く意識したとみられ、日本政府は訓練に抗議し、中止を求めた。
韓国軍は、ヘリコプターで海兵隊員が竹島に上陸したり、初投入されたイージス艦が竹島付近を航行したりしている写真や動画を公開。韓国大統領府報道官は「われわれの領土や主権を守るためであり、すべての勢力に対する訓練だ」と強調した。
26日まで行われる今回の訓練には陸海空軍や海洋警察が参加。韓国軍は年2回、外部勢力の侵入を想定した訓練を竹島海域で実施しており、前回は昨年12月に行われた。今年は6月に実施予定だったが、日韓関係への影響を考慮し延期していた。