14日、無人機の攻撃を受け黒煙を上げるサウジ東部アブカイクの石油施設(AFP時事)
14日、無人機の攻撃を受け黒煙を上げるサウジ東部アブカイクの石油施設(AFP時事)

 【カイロ時事】サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は14日、東部にある国営石油会社サウジアラムコの石油関連施設への無人機攻撃を受け、攻撃された2カ所での石油生産を一時的に停止したことを明らかにした。サウジと敵対するイランが後ろ盾のイエメン反政府武装組織フーシ派が犯行を主張。フーシ派はサウジ重要拠点への攻撃拡大を警告しており、今後も世界の原油供給に悪影響が広がる恐れがある。

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14日、サウジ石油施設攻撃の犯行を主張するイエメンの反政府武装組織フーシ派=ビデオ映像より(AFP時事)
14日、サウジ石油施設攻撃の犯行を主張するイエメンの反政府武装組織フーシ派=ビデオ映像より(AFP時事)

 死傷者はいなかったが、サウジ全体の産油量の約半分、世界供給分の約5%に当たる日量570万バレルの生産が中断された。再開に向けた復旧作業が続けられ、生産不足分の一部は備蓄を取り崩して賄う方針。ただ、ロイター通信によると、全面再開には数週間かかる見通し。供給不安が長引けば、国際原油価格が高騰する可能性もある。