- トランプ氏は北朝鮮の行動を重大視せず、中国輸出が予想外の減少
- 香港で「人権デー」デモ、2号ファンド規模、イランが米国人釈放
大きなイベント目白押しの週がスタートしました。米連邦公開市場委員会(FOMC)に欧州中央銀行(ECB)政策委員会、英総選挙。15日に予定される対中追加関税発動に向けた米中協議の行方もなお見通せず、クリスマスを控えて日々、神経を研ぎ澄まさざるを得ない展開となりそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
重大視はせず
トランプ米大統領は、北朝鮮による最近の行動を重大視しない姿勢を示した。北朝鮮は長距離飛翔体の発射場で「非常に重要な試験」を行ったと発表。トランプ氏は金正恩朝鮮労働党委員長は「あまりにスマートであり」、米国に対し敵対的な行動に出たなら「失うものは多過ぎる」とツイート。北朝鮮は「約束通り非核化しなければならない」とも主張した。
対米では23%減少
中国の11月の輸出は予想に反して減少した。ドル建て輸出は前年同月比1.1%減。市場予想では0.8%増が見込まれていた。特に対米輸出は23%減と、2月以来の大きな落ち込み。世界的に需要の伸びが鈍化している中、米国の関税措置が影響を与えている。
「人権デー」に合わせて
香港で大規模な抗議活動が行われた。デモ参加者らは10日の世界人権デーに合わせ、香港の民主化拡大を要求した。推定参加者数については主催者側が約80万人、警察が18万3000人と発表した。主催者側発表に基づくと、約6カ月ぶりの大規模な抗議活動となった。
目標に遠く及ばずか
ソフトバンクグループはビジョンファンド(VF)2号に対する野心をしぼませたと、英紙サンデー・テレグラフが報道。1号ファンドによるウィーワークなどへの大型投資が失敗し、サウジアラビアなどの投資パートナーが動揺したという。同紙は複数の関係者の話として、VF2号の規模は目標の1080億ドル(約11兆7300億円)に遠く及ばない見通しだと伝えた。
緊迫下で拘束者交換
イランは同国で拘束されていた中国系米国人の大学院生を釈放した。米当局者によると、相互の拘束者交換の一環として実施されたもので、イランのザリフ外相は米国がイラン人科学者を釈放したことを確認した。今回の拘束者交換は、米・イラン関係が依然として緊迫する中で実現した。
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