ロシアのプーチン大統領は13日、憲法の改正にあたってロシアの領土を譲渡することを禁止すべきだという提案が出されたことに対し、「相手国と交渉中だが、アイデア自体は気に入った」と述べ、北方領土問題の解決を目指す安倍総理大臣と平和条約交渉を進めるなか、発言の意図などが注目されます。
ロシアのプーチン大統領は先月、憲法を改正することで国の権力構造を大きく変えることなどを提案し、有識者などで構成された作業グループが改正案の内容を協議しています。
プーチン大統領は13日、この作業グループの会議に出席し、その際、委員の1人から新たな憲法では、ロシアの領土を譲渡することを禁止するよう規定し、相手と交渉すらすべきでないと提案されました。
これに対してプーチン大統領は、「いくつかの問題について相手国と交渉中だが、アイデア自体は気に入った」としたうえで、「法律家にどう適切に表現するのがいいか依頼しよう」と述べました。
プーチン大統領は、北方領土問題の解決を目指す安倍総理大臣と平和条約交渉を進めていることから、この発言は日本も念頭にしたものとみられ、その意図や憲法で領土について新たに規定されるのかが注目されます。