沖縄県の尖閣諸島の周辺海域では17日、中国の漁船数隻が操業しているのが確認されました。4年前の同じ時期には多数の中国漁船が来て、一部が日本の領海に繰り返し侵入したことから、海上保安庁が警戒を強めています。
沖縄県の石垣島にある海上保安庁の拠点では、中国政府が東シナ海に設けた禁漁期間が16日終わったことなどを受けて、尖閣諸島周辺の海域の警備をする巡視船「かびら」が17日出港しました。
海上保安庁によりますと尖閣諸島周辺の海域では、17日中国の漁船6隻が、操業しているのが確認され、一部は日本の領海のすぐ外側にある接続水域内を航行していたということです。
4年前の2016年には禁漁期間が終わった8月、多数の中国漁船が接続水域で操業して、一部の漁船と中国海警局の船が日本の領海に繰り返し侵入し、緊張が高まりました。
海上保安庁は尖閣諸島の周辺海域の警備に専従する巡視船12隻と外国漁船の取締りを主に行う巡視船9隻を配備していて警戒を強めています。