紹介状のない患者が大きな病院を受診した場合、一定額を診察料に上乗せする制度について、厚生労働省は、現在5000円以上としている上乗せ額を2000円以上増額する方向で、調整を進めることにしています。
大学病院など規模の大きな病院が高度な治療に特化できるよう、紹介状のない患者が、こうした病院を受診した場合、初診で5000円以上を診察料に上乗せして窓口で支払うことが義務づけられています。
厚生労働省は、高度な治療を行う大きな病院への患者の集中を防ぎ、症状の軽い人には、「かかりつけ医」での受診を促そうと、19日に開かれた医療保険部会で、診察料への上乗せを2000円以上増額する案を示しました。
また、対象も、現在の666の医療機関に、専門的な医療を行っている病院なども加え拡大する方針です。
政府は、再来年・2022年度からの実施を目指し、年内に具体案をとりまとめるため調整を進めることにしています。