[フランクフルト/ブリュッセル 4日 ロイター] – 独ビオンテックと米ファイザーは4日、両社が共同開発した新型コロナウイルスワクチンの2回目の接種について、治験で検証されたよりも遅い時期に接種が行われた場合、引き続き効果があるかどうかは不明との認識を示した。

ドイツはワクチンの供給不足に対応し、可能な限り多くの人に1回目の接種が行き渡るよう、ファイザー・ビオンテック製ワクチンの2回目の接種遅延を検討していることが明らかになった。また、デンマークは2回目の接種を1回目から最長6週間とする指針を承認した。

ビオンテックとファイザーは、ワクチン治験では被験者が1回目から3週間後に2回目の接種を受けたとし、「異なる接種時期に関するワクチンの安全性や有効性は検証されていない」とした。さらに「1回目接種のワクチンが21日後も予防効果があるかどうかを示すデータはない」とした。

欧州医薬品庁(EMA)はビオンテックとファイザー製ワクチンについて、2回目のワクチンを1回目から最長42日以内に接種するという指針を順守すべきとの認識を示した。

EMAは、ワクチンの効果に関するデータについて、接種が19─42日の間隔で行われた試験に基づいているとしたほか、ワクチンの完全な効果が現れるのは2回目の接種から7日後とした。