弾頭の重量を2.5トンに改良し、朝鮮半島の東の海上、600キロの水域にある目標を正確に打撃したとしています。
発射に立ち会った幹部は「朝鮮半島に存在するさまざまな軍事的脅威を抑制するのに大きな意義を持つ」と評価したということですが、キム・ジョンウン(金正恩)総書記が立ち会ったかどうかは伝えていません。
防衛省によりますと、北朝鮮は25日午前7時4分と午前7時23分ごろ、北朝鮮東岸のソンドク(宣徳)付近から1発ずつ、合わせて2発の弾道ミサイルを発射していて、北朝鮮の26日朝の発表はこの発射を指しているとみられます。北朝鮮が「戦術誘導弾」、または「戦術誘導兵器」と呼ぶ兵器はおととし以降、これまで2種類の発射が確認されていました。
1つは低空で飛行し、変則的な軌道で落下するロシアの短距離弾道ミサイル「イスカンデル」に形が似ていると指摘されている兵器で、おととしの5月、7月、8月に合わせて4回の発射が確認されていました。
このうち7月の発射では、立ち会ったキム・ジョンウン総書記が「防御が簡単ではない戦術誘導弾の低高度の飛行軌道の特性と威力を確認できたことを満足に思う」と述べていました。
また、26日朝の北朝鮮の発表に先立ち、韓国メディアは25日発射されたのは去年1月の軍事パレードで登場した「北朝鮮版イスカンデルの改良型」の可能性があるという軍関係者の話を伝えていました。
もう1種類の「戦術誘導兵器」はアメリカが保有する「ATACMS」というミサイルに形が似ていると指摘されている兵器で、おととし8月と去年3月に合わせて3回の発射が確認されていました。