画面から歓声は聞こえず、注目選手が相次ぎ欠場。各国テレビ局にとって課題山積の東京五輪ですが、全米向け放映権を持つNBCは過去最高のCM収入を見込んでいます。関係者によれば、プライムタイムの30秒のCM料はリオ五輪から15%増の約120万ドル(1億3200万円)。NBC幹部は、新型コロナウイルス禍で孤独を経験した国民は高揚感ある体験の共有を渇望していると語ります。ウイルスとの闘いが続く世界が待ち望む高揚感を届けられるのか。異例ずくめの大会で五輪の真価が問われます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

半導体供給に増加の兆し

米バイデン政権の当局者らは半導体の世界的な供給不足に改善の兆しが見られ始めていると指摘。自動車メーカーの生産停止につながった車載グレードの半導体について、メーカーから増産の約束を取り付けているという。レモンド商務長官は「一定の改善が見られ始めている」と述べた。

債券強気派に先見の明

債券市場で強気派として知られるスティーブン・メージャー氏は、ここのところ一段と洞察力がさえているようだ。HSBCホールディングスの債券リサーチ・グローバル責任者として長年市場を見てきた同氏は、数カ月前から1%の米国債(10年債)利回り水準を論じてきた。

BHPも脱化石燃料か

鉱業最大手のBHPグループは、石油・ガス事業から撤退し、化石燃料からの脱却を加速させることを検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。競合のアングロ・アメリカンはすでに、投資家の圧力を受けて一般炭事業から撤退しており、BHPもこれに続くことを目指している。

対ロ制裁で合意に近づく

ロシアとドイツを結ぶ海底ガスパイプライン「ノルドストリーム2」を巡り、米国とドイツが合意に近づいている。ブルームバーグ・ニュースが入手した合意文書の草案によると、ロシアがウクライナに対する武器としてエネルギーを活用する場合、ドイツは制裁やその他の報復措置をとる構えだ。

週72時間の勤務が必要

JPモルガン・チェースの資産運用・ウェルスマネジメント部門の責任者メアリー・アードーズ氏は、ジュニアバンカーが2-3年で仕事を習得するためには1日12時間、週6日という勤務を経験しなければならないと指摘。「1日8時間で週5日という通常の勤務では基本の習得に約5年かかる」と述べた。

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