• 金融所得課税、12月に向けて税制改正プロセスで議論
  • 「麻生流に仕事することは所詮無理」「地味で堅実に職責こなす」
Shunichi Suzuki, Japan's former Olympics and Paralympics minister, left, attends an extraordinary session at the lower house of parliament in Tokyo, Japan, on Monday, Oct. 4, 2021. Fumio Kishida was appointed prime minister by parliament Monday, and is set to reveal a new cabinet lineup as he seeks to revive support for his ruling party ahead of a general election that could likely come this month.
Shunichi Suzuki, Japan’s former Olympics and Paralympics minister, left, attends an extraordinary session at the lower house of parliament in Tokyo, Japan, on Monday, Oct. 4, 2021. Fumio Kishida was appointed prime minister by parliament Monday, and is set to reveal a new cabinet lineup as he seeks to revive support for his ruling party ahead of a general election that could likely come this month. Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

 鈴木俊一財務相は5日の会見で、デフレ脱却へ向けて大胆な金融政策・機動的財政政策・成長戦略の3原則で取り組むとの意向を明らかにした。

  現在のゼロ金利環境を最大限に生かし、財政投融資を積極的に活用する。労働分配率の向上に向け、賃上げに積極的な企業への追加的な税制支援も検討する。

  政府と日本銀行が掲げる2%物価目標については、金融政策の具体的な手法は日銀に委ねられるべきだとした上で、日銀が「物価安定の目標の実現に向けて努力されることを期待する」と述べた。

  鈴木氏は金融担当相を兼務し、デフレ脱却にも取り組む。麻生太郎前財務相の義弟にあたり、岸田文雄首相率いる派閥「宏池会」出身の鈴木善幸元首相を父に持つ。

  麻生氏との違いについては「私は麻生流に仕事をすることは所詮無理」「地味でも堅実に仕事をする、職責をこなしていくのが私の流儀と思っている」と語った。

主な発言

  • 経済対策の具体的な検討・指示はこれから
  • 経済財政一体改革を進め、中長期的に持続可能な財政構造を目指す
  • コロナ対応のほかデジタルなど成長投資も大胆に-来年度予算
  • 金融所得課税
    • 12月に向けて、今後の税制改正プロセスで議論
    • 「1億円の壁」と投資抑制の議論の両方あることは十分承知
  • 将来の消費税率の在り方は具体的検討はしていない
  • 国会日程を見ながら適切に判断-G20出席
  • 国際金融都市を確立すべく受け入れ環境整備を加速
 鈴木俊一財務相 
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