- 金融所得課税、12月に向けて税制改正プロセスで議論
- 「麻生流に仕事することは所詮無理」「地味で堅実に職責こなす」
鈴木俊一財務相は5日の会見で、デフレ脱却へ向けて大胆な金融政策・機動的財政政策・成長戦略の3原則で取り組むとの意向を明らかにした。
現在のゼロ金利環境を最大限に生かし、財政投融資を積極的に活用する。労働分配率の向上に向け、賃上げに積極的な企業への追加的な税制支援も検討する。
政府と日本銀行が掲げる2%物価目標については、金融政策の具体的な手法は日銀に委ねられるべきだとした上で、日銀が「物価安定の目標の実現に向けて努力されることを期待する」と述べた。
鈴木氏は金融担当相を兼務し、デフレ脱却にも取り組む。麻生太郎前財務相の義弟にあたり、岸田文雄首相率いる派閥「宏池会」出身の鈴木善幸元首相を父に持つ。
麻生氏との違いについては「私は麻生流に仕事をすることは所詮無理」「地味でも堅実に仕事をする、職責をこなしていくのが私の流儀と思っている」と語った。
主な発言
- 経済対策の具体的な検討・指示はこれから
- 経済財政一体改革を進め、中長期的に持続可能な財政構造を目指す
- コロナ対応のほかデジタルなど成長投資も大胆に-来年度予算
- 金融所得課税
- 12月に向けて、今後の税制改正プロセスで議論
- 「1億円の壁」と投資抑制の議論の両方あることは十分承知
- 将来の消費税率の在り方は具体的検討はしていない
- 国会日程を見ながら適切に判断-G20出席
- 国際金融都市を確立すべく受け入れ環境整備を加速
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