- 米ISM製造業指数は底堅さ示唆、円安加速し1ドル=140円台
- 新規失業保険申請2カ月ぶり低水準、編集機能、香港が隔離終了検討
秋になってキャンパスに戻る米国の大学生は、食堂のメニューが変わったことに戸惑うかもしれません。インフレのため、各大学はやりくりに苦労。カリフォルニア大学バークレー校はハンバーグの提供を減らし、代わりにビーフこそ入っているもののそれがメインではないシチューを増やすそうです。全米500ほどの大学向けにフードサービスを手掛ける企業は、植物由来の料理を週1回出す方針。動物性タンパク質に比べ、費用を通常20%抑えられるためだとしています。オンライン授業が終わったと思ったら、食事へのしわ寄せ。今どきの学生も楽ではありません。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
予想外の底堅さ
米供給管理協会(ISM)が発表した8月の製造業総合景況指数は52.8と、前月から横ばい。2020年6月以来の低水準ではあるが、51.9への低下が予想されていたことから、市場にポジティブサプライズを与えた。原材料コストを示す仕入れ価格指数は5カ月連続で低下し、インフレ圧力沈静化の兆候も示唆された。
140円突破
1日のニューヨーク外国為替市場でドルが上昇し、心理的に重要な節目である140円を突破した。米ISM製造業景況指数が前月から横ばいを維持し、予想を上回ったことが相場を後押しした。円は対ドルで一時140円20銭台に下落し、1998年8月以来の安値を付けた。この日はISM製造業指数のほか、米新規失業保険申請件数でも景気の安定化が示唆され、米国債が下落し、長期債を中心に利回りが急伸した。
2カ月ぶり低水準
先週の米新規失業保険申請件数は3週連続で減少し、2カ月ぶりの低水準となった。件数は前週比5000件減の23万2000件。市場予想は24万8000件だった。より変動の少ない失業保険申請の4週移動平均は24万1500件に減少し、7月9日終了週以来の低水準。経済成長が減速する中でも健全な労働力需要があることが示唆された。
つぶやいてから編集
米ツイッターは投稿したツイートを編集する機能を一部ユーザーに今月から提供すると発表した。「エディットツイート」機能は現在、社内チームによるテスト中で、まずは有料サービス「ツイッターブルー」のユーザーが数週間以内にテスト対象になる。まず一つの国に導入し、利用状況を見極め、他国・地域に広げていくという。同社によると、テストではツイート投稿後30分以内なら数回の編集ができる。
香港が隔離終了目指す
香港当局はホテル隔離を11月に終了することを目指している。新型コロナウイルス感染者数の再増加で保健当局は計画に抵抗しているものの、米ウォール街の主要銀行の幹部が集まる会合やラグビー国際大会の開催を前に実現したい考えだと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者によると、李家超行政長官は香港政府内の一部に反対がありながらも、香港経済の再始動を示唆するため11月のイベント前にホテル隔離を撤廃する方向に傾いている。
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