25日に行われた宮崎県知事選挙は、無所属の現職で自民党と立憲民主党の各県連と公明党が推薦し、社民党が支持した河野俊嗣氏(58)が、元知事でタレントの東国原英夫氏(65)らを抑え4回目の当選を果たしました。
宮崎県知事選挙の開票結果です。
▽河野俊嗣、無所属・現、当選。25万8646票。
▽東国原英夫、無所属・元。23万5602票。
▽スーパークレイジー君、無所属・新。7679票。
自民党と立憲民主党の各県連と公明党が推薦し、社民党が支持した現職の河野氏が、元宮崎県知事でタレントの東国原氏ら2人を抑え4回目の当選を果たしました。
河野氏は広島県出身の58歳。
昭和63年に旧自治省に入ったあと宮崎県で総務部長や副知事を務め、平成22年の宮崎県知事選挙で初当選しました。
選挙戦で河野氏は、家畜の伝染病・口てい疫への対応など3期12年の実績をアピールしたほか、物価高騰などの影響で落ち込む地域経済を活性化し県民の暮らしを守るなどと訴えました。
そして、自民党や公明党の支持層やいわゆる無党派層などから幅広く支持を集めました。
河野俊嗣氏「大変厳しい選挙だった」
河野俊嗣氏は「大変厳しい選挙だった。3期12年の実績や政治姿勢などを評価してもらったと思っているが、これだけ多くの票が別の候補者に投じられたことはそこに込められた県民のメッセージをしっかりと受け止める必要がある。新型コロナの対応や物価高、原油高など県民の皆さんが苦しんでいる生活をしっかり支えて宮崎の回復を図っていきたい」と話していました。
東国原英夫氏「完全に私の力不足」
敗れた東国原英夫氏は「残念です。完全に私の力不足です。自分の資質や素養などが足りなかった。選挙戦の終盤になって県民の皆さんの反応が非常に熱があるなと感じました。ただ、たかが組織団体、されど組織団体、相手陣営の政党の壁は厚かったと感じます」と話していました。
投票率は56.69%で、過去最低だった前回・4年前の選挙に比べて22.79ポイント高くなりました。