- ゴールドマン大幅減益、日銀政策変更の予想後退、アップルGPT
- ブラックストーン運用資産1兆ドル目前、日産もテスラ規格に参加
ゴールドマン・サックス・グループの4-6月(第2四半期)決算では、消費者向け事業ののれん代償却などが響き、利益が急減しました。同事業でアップルとの提携解消を検討中と報じられたことについてデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は、クレジットカードでの提携は「長期的」なものであり、「預金も引き続き増やしていく」と説明。ユーザーインターフェースの良さと年率4.15%の利子で人気の「アップル預金」のファンはひとまず胸をなで下ろしたことでしょう。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
大手米銀で最悪
ゴールドマン・サックスの4-6月期は前年同期比で58%の減益。収益性の重要な指標である自己資本利益率は4%に落ち込み、大手米銀の中で最悪となった。株式トレーディングは数少ない明るいスポットとなり、収入は30億ドル(約4200億円)と予想の24億7000万ドルを上回り、主要ライバルも上回った。資産運用・ウェルスマネジメント事業の収入は4%減の30億5000万ドル。アナリストは35億ドルを見込んでいた。
修正予想が後退
日本銀行が今月に開く金融政策決定会合で、イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策の修正や撤廃を決めると予想するエコノミストは2割弱となった。植田和男総裁のハト派姿勢が修正観測の後退につながる展開が続いている。6月会合前の前回調査では7月の政策修正を35%が見込んでいた。今回の調査では、今月にYCC修正・撤廃が決まれば「サプライズ」との回答が6割となっている。
アップルGPT
アップルはオープンAIの「ChatGPT(チャットGPT)」などに対抗できる人工知能(AI)ツールの開発を静かに進めていると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ただ、消費者への提供に向けた明確な戦略を立てるまでには至っていないという。AIサービスの中核である大規模言語モデルを作成するための独自フレームワークを構築し、一部のエンジニアが「アップルGPT」と呼ぶチャットボットも作られたという。
未踏の金字塔
米投資会社ブラックストーンが運用資産1兆ドル(約140兆円)突破という金字塔を打ち立てようとしている。プライベートエクイティー(PE、未公開株)ファンド業界では未踏の領域だ。アナリストによると、同社が四半期決算を発表する20日にその到達の可否が明らかになる見通しだ。1985年に創業した当時の資産規模はわずか40万ドルで、近年最も劇的な成長を遂げた企業の一つだろう。
日産も合流
日産自動車は電気自動車(EV)の「アリア」と将来のEVモデルに、テスラの北米充電規格(NACS)を採用することで同社と合意した。NACSに将来の製品を対応させるとの発表は、日本の自動車メーカーでは日産が初めて。同社は2024年からアリアでNACS充電アダプターが使用できるようにする方針。2025年には米国とカナダでNACS対応の充電口(ポート)を備えたEVを発売するという。
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