- ハリス氏が資金力でトランプ氏猛追、パウエル議長は利下げ示唆か
- 米ハイテク株に正念場、イエレン長官が一蹴、アップルAIに遅れ
マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。
追い上げるハリス氏
米民主党の大統領候補になることが確実視されているハリス副大統領は、選挙戦開始からの1週間で2億ドル(約308億円)の資金を集めた。陣営によると、全体の66%が今回の大統領選で初めての献金。資金獲得競争で優位に立つ共和党候補トランプ前大統領を追い上げている。ハリス氏は副大統領候補を絞り込んでおり、関係者によれば、アリゾナ州選出のケリー上院議員、ペンシルベニア州のシャピロ知事、ミネソタ州のワルツ知事の3人が有力候補。
議長は利下げ示唆か
米連邦公開市場委員会(FOMC)は30-31日の会合で再び金利据え置きを決めるとの見方が大勢。ただ、減速している雇用市場へのリスクを踏まえ、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が31日の会見で利下げを示唆するかもしれない。投資家は9月の利下げを見込んでいる。FRBはインフレを抑えたいが、高金利の長期化が労働市場に過度の悪影響を与えることは望んでいない。このため市場では、8月2日に発表される7月の雇用統計が注目されている。
ハイテク株に正念場
米株市場ではハイテク銘柄からの大規模ローテーションが起きており、ナスダック100指数は過去2週間余りで8%下落。調整局面入りが避けられるかどうかは、今週のハイテク4社の決算次第となりそうだ。30日のマイクロソフトを皮切りに、31日にはメタ・プラットフォームズ、8月1日にはアップルとアマゾン・ドット・コムがそれぞれ決算発表を行う。先週のアルファベット決算発表後には、人工知能(AI)関連への支出が短期的な利益に照らすと過剰だとの懸念も高まっている。
イエレン長官が一蹴
イエレン米財務長官がトランプ前大統領の見解を一蹴。トランプ氏は強いドルが米製造業者に打撃を与えているとの見解だが、イエレン氏は米製造業の雇用に国際貿易が及ぼしている影響はそれほど大きくないと指摘。「非常に強いドルは輸出にマイナス、輸入にはプラスとなり得る」とした上で、「しかし、そこにはもっとずっと多くの要素がある。なぜドルが強いのかを問わなければならない」とブルームバーグ・ニュースのインタビューで述べた。
予定より遅れて展開
米アップルのAIサービス投入は当初予定より遅れることになりそうだ。「iPhone」と「iPad」向けの基本ソフトウエア(OS)次期バージョンの最初のリリースには間に合わないが、バグ修正のための時間が増えることになる。事情に詳しい複数の関係者によると、「Apple Intelligence」の一般ユーザーへの展開は、10月までに提供されるソフトのアップデートの一部として開始される見通し。つまり、9月に予定されている「iOS 18」と「iPadOS 18」の最初のリリースからは数週間後の登場になるという。
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