• ハリス氏の伴走者にワルツ氏、中国製EV技術に新たな米制限か
  • ゴールドマンCEO、イスラエル北西部緊張、伝説のストラテジスト
ハリス米副大統領(7月30日)
ハリス米副大統領(7月30日) Photographer: Christian Monterrosa/Bloomberg

マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。

伴走者

ハリス米副大統領は11月の大統領選を共に戦う副大統領候補に、ミネソタ州のティム・ワルツ知事を指名した。トランプ前大統領のホワイトハウス返り咲きを阻止するため、沿岸部の進歩派と中西部の穏健派による連帯を構築する。ハリス氏は支持者に宛てたテキストメッセージで、ワルツ氏を「経験豊富な指導者だ」と称賛。選挙戦およびおよび副大統領職においても「リーダーシップを発揮してくれると確信している」と述べた。ハリス氏はこの日、フィラデルフィアでの選挙集会でワルツ氏と共に登壇する見通しだ。

米中の技術紛争

バイデン米政権は今月中にも中国製自動車ソフトウエアの米販売に制限を提案する計画だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。スマートカーと呼ばれる新世代の自動車がもたらす安全保障上の懸念に対応する。自律走行車向け中国製テクノロジーの使用とテストの制限が含まれるという。最近の自動車にはガソリン車、電気自動車(EV)を問わず、インターネットに接続する装置が装備されたものが多く、ハッキングの被害となることが考えられる。世界の自動車メーカーはコネクテッドカーに必要な技術を中国のサプライヤーにますます依存するようになっている。

9月まで何もない

ゴールドマン・サックス・グループのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は、米経済がリセッション(景気後退)に陥ることはないとの予想を示し、連邦公開市場委員会(FOMC)による緊急利下げはないだろうと述べた。14日に放送されるブルームバーグ・テレビジョンのインタビューで、「9月までに何かあるとは考えていない」と発言。「景気は順調に進み、恐らくリセッションにはならないだろう」と述べた。株式相場については「非常に力強かった上昇局面を経て、調整局面に入ったと考えている。それは健全なことかもしれない」とソロモン氏。「ここから短期的にはボラティリティーが高まるだろう。今回は極めて大規模かつ極めて有意な調整だった」と述べた。

緊張激化

レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラは、イスラエル北西部ガリラヤ地方に複数機のドローン(無人機)を発射。沿岸のナハリヤでは民間人が複数負傷した。イスラエル軍によれば、民間人はヒズボラの発射物ではなく、地上に着弾したイスラエル軍の迎撃ミサイルで負傷した可能性がある。ヒズボラは軍事施設を標的にドローンを発射したと主張。今週レバノン南部でヒズボラを狙ったイスラエルの攻撃があり、その報復だという。

伝説

米株相場の変調を予言し、退社に追い込まれた元JPモルガン・チェースのストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏が話題の的になっている。同氏の退社後5週間で、S&P500種株価指数は約5%下落、ナスダック100指数は10%余り値下がりした。ラウンドヒル・インベストメンツのデーブ・マッツァ最高経営責任者(CEO)は「コラノビッチ氏は実質的に株式、とりわけ超大型ハイテク株がまさに頂点をつけたタイミングで会社を去った」と指摘。退社から1カ月足らずだが、伝説になっていると語った。著名な弱気派はかねて、市場の熱狂のさなかで退職を促される傾向にあり、金融業界では「相場が頂点に達する兆候ではないか」とささやかれていた。

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