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  • 利下げ巡る米連銀総裁の見解、ECBの金利スタンス
  • 市場の米利下げ織り込み、欧州EV市場、規制強化に備える中国
Powell Confronts Policy Crossroads With All Eyes On Jackson Hole
Photographer: Ting Shen/Bloomberg

マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。

「近く」適切に

ボストン連銀のコリンズ総裁は、米経済に「強い危険信号」は見られず、労働市場はなお健全だと指摘。「利下げ開始が近く適切になると私はみている」と語った。また利下げは漸進的なペースで進めるべきだとの考えも示した。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、「9月に金利引き下げのプロセスを開始する必要がある」と発言。利下げ幅が25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と50bpのどちらになるべきかついては、「私は25か50かの陣営には入っていない。あと数週間のデータを確認する必要がある」と述べた。

オープンマインド

欧州中央銀行(ECB)当局者は7月17、18両日の政策委員会で、9月が金利スタンスを見直す適切なタイミングだと判断したが、インフレ見通しに残るリスクを考慮し、オープンマインドを保つことを約束した。22日に公表された議事要旨で明らかになった。政策委員会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は、欧州の成長見通しに対するリスクが高まっていることから、9月会合での利下げの根拠は強まったとの考えを示した。

市場は行き過ぎ

米金融当局による年内の利下げ見通しを市場は織り込み過ぎていると、英ケンブリッジ大学クイーンズカレッジ学長のモハメド・エラリアン氏が述べた。エラリアン氏はブルームバーグテレビジョンで、「現時点で市場はあまりに多くの利下げを織り込んでおり、問題だ」とし、「市場は行き過ぎている」と語った。金利スワップ市場では、米金融当局が年末までに1ポイントの利下げを実施するとの見方が固まってきている。

市場変調か

欧州連合(EU)での電気自動車(EV)販売台数で、ドイツの高級車メーカー、BMWが初めて米テスラを抜いて月間首位に立った。EV市場全体が軟化する中でBMWは納車台数を増加させている。コンサルタント会社ジャト・ダイナミクスがまとめたデータによれば、BMWは7月にEU圏で完全なEV1万4869台を販売。およそ3割の増加だった。テスラは16%減少し1万4561台を販売した。欧州全体でのEV新車販売台数は13万9300台と、前年同月から6%減少した。

規制強化に備える

中国による半導体製造装置の輸入が今年1-7月に過去最高に達した。米国およびその同盟国が中国企業による入手をさらに阻止する場合に備えた動きで、購入の増加が続いた。中国税関総署が今週公表した最新データによると、中国企業の半導体製造装置輸入額は約260億ドル(約3兆8000億円)。2021年に記録したこれまでの最高を上回った。米国と日本、オランダの当局は中国企業に対する規制強化に取り組んでいる。

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