マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。

目標修正に含み

ホンダの三部敏宏最高経営責任者(CEO)は、電気自動車(EV)の需要がさらに低迷した場合、自社の電動化計画の修正を検討する余地があると示唆した。三部氏は2日に開いたEV向け技術を紹介するイベントで、カナダなどで計画するEV専用工場の立ち上げタイミングについて「十分調整の余地がある」とした上で、 想定外の変化が生じた場合は、戦略の変更は「十分できる」と考えていると述べた。EVを中心に据える方針は維持しながら「ある程度の柔軟性を持った戦略」を取っているという。

米利下げに不透明感

英ケンブリッジ大学クイーンズカレッジ学長のモハメド・エラリアン氏は、米金融政策の道筋を巡る不透明感が米国債相場のボラティリティーを高めているとの認識を示した。「11月に50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げが行われる確率は過去15日間で、60%強からゼロになった」と指摘。「現在の市場にどれほどの不確実性があるかを示している。データに基づく動きとしては非常に大きい」と述べた。ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者レイ・ダリオ氏は「大幅な」米利下げは想定していないと述べた。

デフレ脱却最優先

赤沢亮正経済再生担当相は、日本銀行とはデフレ脱却最優先で取り組むとの認識を共有しており、金融政策に関する判断を信じているとの考えを示した。日銀の植田和男総裁が政策判断に当たっては内外の金融市場や経済の状況を見極めていく必要があり、そうした時間的余裕はあると言っていると指摘した上で、「今の日銀の判断をわれわれは信じてということだ」と強調した。金融政策の具体的な手法については日銀に委ねられるべきだとも述べた。

省エネ性能アピール

米エヌビディアは次世代人工知能(AI)半導体「ブラックウェル」について、エネルギー効率の高さをアピールした。「AIサミットDC」と呼ばれるワシントンでのイベントで、オープンAIの「GPT-4」ソフトウエアを開発するのにブラックウェルが必要とする電力は3ギガワット(GW)だと説明した。このプロセスは10年前なら5500GWの電力が必要だったという。同社はまた、ソフトウエアに関する進展にも言及。エヌビディア株は買われ、約4%上昇した。

空売りの標的に

米投資会社ヒンデンブルグ・リサーチは、オンラインゲーム・プラットフォーム運営会社ロブロックスの株式を空売りしていると明らかにした。空売り投資家のヒンデンブルグはリポートで、ロブロックスが主要な指標を誇張していると指摘。また、同社は小児性愛者がプラットフォームを利用するのを防ぐ十分な安全策を講じていないと主張した。ロブロックスの広報担当者は「リポートに書かれている主張を完全に否定する」と反論した。ロブロックスの株価は約2%安で取引を終了。一時は9.4%急落していた。

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