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150円台
ニューヨーク時間17日の外国為替市場で、円相場は対ドルで約2カ月半ぶりの1ドル=150円台に下落した。米経済指標が総じて堅調だったことを受けてドルが上昇。日米の金利差がこれまでの想定ほど縮まらないとの見方を背景に、低金利の円を売って高金利のドルを買う動きが強まっている。円は対ドルで一時、前日比0.45%安の150円32銭と、8月1日以来の安値を付けた。9月中旬に1年超ぶりの139円台を付けた後、10円以上の下落となっている。
米個人消費は堅調
米経済指標では、9月の小売売上高が前月比0.4%増と、市場予想(0.3%増)を上回り、個人消費の堅調さを示した。国内総生産(GDP)の算出に使用されるコア売上高は0.7%増で、3カ月ぶりの大幅な伸びとなった。先週の新規失業保険申請件数は前週比1万9000件減の24万1000件。市場予想は25万9000件だった。前週はハリケーンの被害を受けた南東部で急増しており、向こう数週間は大きく振れやすくなる可能性がある。9月の鉱工業生産指数は前月比0.3%低下。ボーイングでのストやハリケーンも影響し、製造業の生産が落ち込んだことが響いた。
12月も利下げ可能性
欧州中央銀行(ECB)が今年3回目の利下げに踏み切った。市場の予想通り、中銀預金金利を0.25ポイント引き下げて3.25%とした。ECBはインフレ低下のプロセスが「順調に進んでいる」とし、インフレ率は「来年中に」目標の2%まで低下するとガイダンスの文言を変更。従来は来年7ー12月に目標値に戻るとしていた。また、ECB当局者はインフレ率がこれまでの想定よりも早く2%目標に落ち着くとの見通しを基に、12月にさらなる利下げを行う可能性が極めて高いとみていることが、事情に詳しい関係者の話で分かった。
ハマス指導者殺害と主張
イランが支援するイスラム組織ハマスの指導者ヤヒヤ・シンワル氏が死亡したと、イスラエルのカッツ外相が明らかにした。シンワル氏は戦争のきっかけとなった昨年10月のイスラエル奇襲攻撃を首謀したとされる人物。イスラエル軍によって殺害されたとカッツ外相は説明したが、死亡に至った詳しい状況には触れなかった。シンワル氏は7月に当時のハマス指導者イスマイル・ハニヤ氏がテヘランで暗殺されたことを受け、その後任に選出されたが、過去数週間は動静が途絶えていた。
予想上回る決算
動画配信サービスの米ネットフリックスが7-9月(第3四半期)決算を、通常取引終了後に発表。会員数は同四半期に500万人余りの純増となり、市場予想の452万人純増を上回った。売上高は15%増加、1株当たり利益は5.40ドルに増え、いずれもアナリスト予想を超えた。同社は10-12月(第4四半期)の会員数の伸びについて、第3四半期実績を上回るとの見方を示した。
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