- 米CPI、イスラエルとハマスが停戦合意、FRB高官発言
- ベージュブック公表、JPモルガンなど米銀決算は好調
マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。
6カ月ぶり鈍化
米消費者物価指数(CPI)は昨年12月にコア指数の伸びが予想を下回った。食品とエネルギーを除くコア指数は前月比で6カ月ぶりに鈍化した。宿泊費の低下や医療サービス費の伸び鈍化、家賃の比較的低い伸びが、CPIを抑制する要因となった。CPIを受けて3月利下げの可能性が出てきたとみるエコノミストが増えた。短期金融市場では、再び7月利下げの可能性が完全に織り込まれた。
停戦合意
イスラエルとイスラム組織ハマスが停戦で合意したと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。過去15カ月で数万人が死亡したパレスチナ自治区ガザでは、19日から6週間にわたり戦闘が停止される。ハマスが拘束した人質のうち33人が解放される一方、イスラエルはガザの密集地域から撤退し、数百人のパレスチナ人の囚人を解放する。正式発表は近く行われる見通しだと、関係者は匿名を条件に語った。
インフレ状況改善
シカゴ連銀のグールズビー総裁とリッチモンド連銀のバーキン総裁、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁はいずれもインフレ状況が引き続き改善しているとの見解を示した。ただ、バーキン総裁は「目標の2%に戻すための最終段階を成功裏に終えるためには、当局は景気抑制的であるべきだとなお考えている」と述べた。
やや上向く
米地区連銀経済報告(ベージュブック)は、ホリデーシーズンの力強い販売に支えられて、昨年11月下旬と12月に全米で経済活動が「わずか、ないし緩やかに」上向いたと指摘した。雇用については、均衡した状態で若干増加したとの認識を示した。企業は2025年の見通しについて悲観的な見方より楽観的な見方の方が多かった。ただ、移民・関税政策の変更が及ぼす潜在的な影響への懸念も、いくつか聞かれたという。
米銀決算
JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ、ゴールドマン・サックスの大手4行が発表した2024年決算は、利益がバイデン政権1年目の21年に次ぐ過去2番目の高さを記録した。JPモルガンは年間利益が米銀史上初めて500億ドルを突破。トランプ次期政権への期待が高まっており、ゴールドマンのデービッド・ソロモンCEOは「企業経営陣の間ではセンチメントの変化が起きている。2025年にかけて追い風が吹いているような感触だ」と述べた。
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