[ワシントン 31日 ロイター] – トランプ米大統領は31日、2月18日前後に原油と天然がガスに関連する関税措置を導入する可能性があると述べた。同時に、カナダ産原油の一部については関税率を引き下げる公算もあると明らかにした。
トランプ氏はホワイトハウスの大統領執務室で記者団に対し「原油とガスに関税を課す。比較的近く、おそらく2月18日前後に実施する見通しだ」と述べた。ただ、関税の対象国や関税計画の詳細については明らかにしなかった。
カナダ産原油も関税の対象に含まれるかとの質問に対しては「関税率を少し引き下げる。原油については10%まで下げることを検討している」と述べた。
トランプ大統領はこれに先立ち、カナダ、メキシコ、中国は関税を阻止することはできないとし、半導体や石油、ガスなどの品目に関税を課すと言明。関税コストが消費者に転嫁されることもあり得るとし、関税計画が短期的な混乱を引き起こす可能性があると述べた。
同時に、2月1日に発動が見込まれる関税計画に対する金融市場の反応については懸念していないと語った。
ホワイトハウスのレビット報道官はこの日、メキシコとカナダからの輸入品に対する25%、中国への10%の関税をいずれも2月1日に発動すると改めて表明した。 もっと見る
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