Jasmine Ng

  • 中国側との協議が「恐らく今後24時間以内」に行われるとトランプ氏
  • 合成麻薬フェンタニルについて習主席と話し合う予定があると報道官
US President Donald Trump (L) shakes hand with China's President Xi Jinping at the end of a press conference at the Great Hall of the People on November 9, 2017. 
US President Donald Trump (L) shakes hand with China’s President Xi Jinping at the end of a press conference at the Great Hall of the People on November 9, 2017.  Photographer: FRED DUFOUR/AFP

トランプ米政権が中国からの輸入品に10%の追加関税を発動する4日午前0時1分(日本時間同日午後2時1分)が迫る中で、トランプ大統領は3日、中国側との協議を予定していると明らかにした。関税発動が先送りされる可能性への期待を高めるものだ。

  トランプ大統領はワシントンで記者団に対し、中国側との協議が「恐らく今後24時間以内」に行われると発言。「中国とのディールを成立させることができなければ、関税は極めて大規模なものになるだろう」と語った。

  ホワイトハウスのレビット大統領報道官はその後FOXニュースに対し、トランプ大統領は「毎年数万人の米国人を死に至らしめている違法な中国製合成麻薬フェンタニル」について、中国の習近平国家主席と話し合う予定があると述べた。

  「大統領は中国に対して、われわれがそれを容認しないことを非常に明確にした。付け加えるならば、トランプ政権1期目の関税の多くは今なお有効だ」とレビット報道官は説明した。

  トランプ大統領はこの日、カナダのトルドー首相、メキシコのシェインバウム大統領との電話会談を経て、両国からの輸入品に対する25%関税発動の1カ月延期で合意したと発表。米国への不法移民や薬物の流入を阻止する国境対策強化に両国が応じた。

  カナダおよびメキシコとの関税先送り合意を受け、対中関税が発動されるかどうかに今後の焦点は移る。

  春節(旧正月)の8日間の休暇期間中だったこともあり、トランプ大統領の当初の発表に対し、中国側の反応は比較的控えめだった。商務省は「強烈な不満」表明する談話を公表し、「相応の対抗措置」を講じ、世界貿易機関(WTO)に提訴する方針を示した。

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原題:Trump Plans to Speak With Xi as Deadline for China Tariffs Looms(抜粋)