Stephanie Lai

  • 「政権内の作業部会で最初に検討する事項の一つ」-サックス氏
  • 作業部会、規制枠組みや立法案を推奨する報告書を約半年以内に提出

トランプ米大統領の国家ビットコイン備蓄創設構想について、政権関係者は実現可能性の検証を続けている。トランプ政権で暗号資産(仮想通貨)と人工知能(AI)の責任者に起用されたデービッド・サックス氏が4日、明らかにした。

  同氏はビットコイン備蓄の可能性を巡り「政権内の作業部会で最初に検討する事項の一つだ」とワシントンでの記者会見で述べた。

  暗号資産業界がホワイトハウスの取り組みにどう関わるのかとの質問に対しては、「業界との何らかの活動を認める発表をいずれ行う予定だ」と話した。

Lawmakers Join White House Crypto Czar For News Conference On Digital Assets
デービッド・サックス氏(右端)Photographer: Ting Shen/Bloomberg

  サックス氏は、もともとシリコンバレーのベンチャーキャピタリストで、トランプ氏の新設ポストに起用された。急発展する暗号資産・AIに関する政策形成で重要な役割を担う。

  トランプ氏は、規制緩和や投資拡大を通じAI・暗号資産業界を強化すると公約。大統領就任後、デジタル資産の政策についてホワイトハウスに助言する作業部会を設置する行政措置に署名した。これには財務省や司法省、証券取引委員会(SEC)、商品先物取引委員会(CFTC)など主要連邦機関が関与する。

  作業部会は、デジタル資産備蓄創設といった規制枠組みや立法案について推奨する報告書を、6カ月程度の間に提出することを求められている。

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原題:Crypto Czar Sacks Is Studying Feasibility of US Bitcoin Reserve(抜粋)