- 日米首脳会談の成果、中国物価統計、エリオットがBP株保有
- マスク氏はTikTokの米事業買収に関心なし、米ロ首脳電話会談の有無
週末に話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。
予想以上の成果
石破茂首相はトランプ米大統領との初会談で、良好な関係を築き、緊密な同盟の確認と経済関係の深化に向けたロードマップ(工程表)の合意を取り付けたようだ。日鉄については「USスチールを所有するのでなく、同社に大規模な投資を行うことで合意した」と述べたトランプ大統領と、認識を共有したと述べた。コンサルティング会社アジア・グループのワシントン在勤バイスプレジデント、ユカ・ハヤシ氏は石破氏のアプローチについて、交渉を通じ取引(ディール)をまとめるトランプ氏のやり方に対応する、ひな型を提供するものだと指摘。予想を上回る成果を上げたと評価した。
春節の影響
中国の1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.5%上昇と、昨年12月の0.1%上昇から加速した。春節(旧正月)連休前後の個人消費拡大による一時的な勢いとみられる。エコノミストの予想中央値(0.4%上昇)には届かなかった。同月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比2.3%低下し、2年4カ月連続の前年割れ。昨年12月も2.3%低下だった。
出資
業績不振に苦しむ英石油会社BPの株式をアクティビスト(物言う株主)の米エリオット・インベストメント・マネジメントが相当規模保有している。関係者が明らかにした。エリオットはBPに抜本的な対策を検討させることで株主価値の向上を目指しており、BPの株価が大幅に過小評価されていると考えているという。エリオットの正確なBP株保有数はすぐに確認できなかった。
関心なし
イーロン・マスク氏は先月、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米事業買収には関心がないと述べていた。ドイツでの会議でビデオを通じ、TikTokの米事業「入札に参加していない」と発言していた動画を、独紙ウェルトが8日公開した。トランプ大統領は先月、米政府との合弁事業の一環としてTikTokをマスク氏が買い取ることにオープンとの立場を示していた。マスク氏は「TikTokを買収したいと躍起になっているわけではない」とし、自身がツイッターを買収して社名をXに変更したことは、「言論の自由を守るため」の例外だったと説明。「私は通常、ゼロから企業を立ち上げる」と話した。
否定も確認もせず
ロシア政府はプーチン大統領とトランプ米大統領が電話で話したとの一部報道について、否定も確認もしなかった。ニューヨーク・ポストは8日遅く、両首脳が電話でウクライナでの戦争について話したと報じていた。ただ、電話会談のタイミングについて具体的に言及していない。
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