By David LawderAndrea Shalal

トランプ氏、アルミ・鉄鋼に25%関税 例外措置を撤回

[ワシントン 10日 ロイター] – トランプ米大統領は10日、鉄鋼とアルミニウムに対する関税を大幅に引き上げ、主要供給国のカナダ、メキシコ、ブラジルなどへの適用除外措置と無関税枠を撤回した。

トランプ氏は2018年にアルミ輸入に10%の関税を課したが、今回これを25%に引き上げる宣言に署名した。今回の措置により、無関税枠や例外措置、特定の製品除外の下で無関税で輸入されていた鉄鋼・アルミに対する25%の関税が復活する。

ホワイトハウスの高官は、これらの例外措置が鉄鋼・アルミ業界を保護するための18年の措置の有効性を損なってきたと指摘した。

トランプ氏はまた、最低限の加工のみを施した中国の鉄鋼の輸入を抑制するため、北米の新たな基準を導入する。

今回の措置では輸入された鉄鋼を使用する下流製品も関税の対象となる。

ナバロ大統領上級顧問(貿易・製造業担当)はこの措置が米国の鉄鋼・アルミ生産者を支援し、経済と国家安全保障を強化につながるとの見解を示した。

「鉄鋼・アルミ関税2.0は、外国からのダンピング(不当廉売)に終止符を打ち、国内生産を押し上げ、米国の経済と国家安全保障の基幹産業としての鉄鋼・アルミ産業の地位を確保するものだ」と記者団に語った。

「これは単なる貿易の問題ではない。米国が鉄鋼やアルミのような重要産業で外国に依存する必要がないようにする狙いがある」と述べた。