Skylar Woodhouse
- パウエル氏2日目証言とCPI発表の前にソーシャルメディアに投稿
- その後、インフレはバイデン氏の責任だとする内容のコメントを投稿
トランプ米大統領は12日、金利の引き下げを求めた。関税と減税措置拡大を柱とする2期目の経済政策を実行に移す中、米金融当局に対する圧力を強めたい意向だ。
「金利は引き下げられるべきだ。それは今後の関税と歩調を合わせることになる」とトランプ氏はソーシャルメディアに投稿した。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による下院金融委員会公聴会での証言に先立ち、コメントしたものだ。この約1時間弱後に公表された1月の米消費者物価指数(CPI)は予想を上回る伸びとなり、連邦公開市場委員会(FOMC)が近く政策金利を引き下げるとの期待はさらに薄れた。
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トランプ氏はその後の投稿で、根強いインフレはバイデン前大統領の責任だとした。
パウエル氏は前日の上院銀行委員会の公聴会で、政策金利の調整を急ぐ必要はないとの見解を示していた。
トランプ氏の政策案は、米経済見通しへの不確実性を高めている。中国からの輸入品や鉄鋼・アルミニウムへの関税を強化した一方、カナダとメキシコに対する関税は先送りされた。
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原題:Trump Calls for Lowering Interest Rates as Powell Heads to Hill(抜粋)