▽ハマス、戦争終結後のガザ統治終了の意向示唆-停戦延長へ前進<bloomberg日本語版>2025年2月17日 23:58 JST

Fadwa Hodali、Dan Williams

  • ハマスが政治的・行政的な取り決めに加わる必要はない-報道官
  • ハマスの譲歩姿勢はイスラエルの要求の一つを満たす可能性がある

イスラム組織ハマスは、イスラエルとの戦争終結後にパレスチナ自治区ガザの統治をやめる意向を示唆した。第1段階の停戦延長、そして敵対行為の恒久的な停止の実現に向けた第2段階への移行を目指した米国中心の取り組みを意識した動きだ。

  ハマスの報道官ハゼム・カシム氏は中東の衛星テレビ、アルアラビーヤに対し、「ガザの次の段階において、ハマスが政治的・行政的な取り決めに加わる必要はない。それがガザの人々の利益に資するのであればなおさらだ」と述べた。

  この譲歩はハマスに対するイスラエルの要求の一つを満たすもので、現在第1段階にある停戦の期限が3月初旬に切れた後、第2段階の開始につながる要素だ。ただイスラエルは、ハマスの武装解除も要求しており、この要求に関しては、ハマスは条件を満たす気配を見せていない。

Hamas fighters in Khan Yunis, southern Gaza
ハマスの兵士(2月、ガザ南部ハンユニスにて)Source: Bloomberg

  カシム氏は16日遅く、「われわれは権力にしがみついているわけではない」と発言。「真の意味での復興開始は、ハマスがそれらの取り決めに加わっているかどうかに必ずしも左右されない」と述べた。

  6週間にわたる停戦の第1段階が終わりに近づく中、ウィトコフ米特使(中東担当)は16日、カタールとエジプトが仲介する第2段階の交渉が進展するとの楽観的な見通しを示した。

原題:Hamas Ready to Cede Power in Gaza in Step to Extend Ceasefire(抜粋)

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