▽【今朝の5本】仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース

Bloomberg News

  • トランプ相互関税は的を絞る公算、ウクライナ停戦合意4月20日めど
  • カナダ総選挙、トルコ大統領の政敵逮捕、グリーンランド訪問へ

週末に話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。

的を絞って

トランプ米政権が今後発動する一連の関税は、これまで折に触れて警告してきたような「一斉射撃」ではなく、より的を絞ったものとなりそうだ。側近や協力者らが明らかにした。トランプ氏は広範な相互関税の発表を予定するが、一部の国・地域は除外される見込み。現時点では別の産業セクターごとの関税公表も計画されていないという。一方、中国の李強首相は、同国が「予想を超える衝撃」に備えていると述べた。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)ら世界の企業経営者が参加した北京での会議で、経済の分断が進む中、各国は市場を開放すべきだと語った。

4月20日めどに

トランプ米政権は広範なウクライナ停戦が数週間以内に実現すると引き続き期待しており、4月20日までの停戦合意を目指している。事情に詳しい関係者が明らかにした。米当局者は向こう数日にサウジアラビアで、ロシアおよびウクライナの代表とそれぞれ個別に会談する。ウィトコフ中東担当特使はウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟は議題に含まれていないものの、同国が「北大西洋条約第5条(集団防衛)」による安全保障の支援を受ける代替案については「議論の余地がある」とタッカー・カールソン氏とのインタビューで述べた。

トランプ氏巡る対応争点

カナダのマーク・カーニー首相は4月28日に総選挙を実施すると発表した。カーニー氏は退陣を迫られたトルドー前首相の後任として与党・自由党の党首に選出され、9日前に首相に就任したばかり。トランプ米大統領は一方的に関税を発動し、カナダの国家主権を脅かすような発言を繰り返している。カーニー氏は有権者から明確な負託を得てトランプ氏に対抗したい考えだ。カナダでは1年余り、支持率で野党・保守党が2桁のリードを維持していたが、トランプ氏がカナダに対し威圧的な姿勢を強めたことで情勢が変化している。

政敵逮捕

トルコの司法当局は、最大都市インスタンブールのイマモール市長を汚職容疑で逮捕した。エルドアン大統領の最大の政敵で、次期大統領選の有力候補とされるイマモール市長が逮捕されたことで、当局の専制的な手法への抗議が激化し、通貨トルコ・リラや株式相場が一段の下押し圧力にさらされる恐れがある。トルコ中銀は、市場の変動に備えるため市中銀行と「技術的な会合」を開催した。国政野党の世俗主義政党、共和人民党(CHP)に所属するイマモール市長は、全ての嫌疑を否定している。

グリーンランド訪問

ウーシャ・バンス米副大統領夫人が今週、グリーンランドを訪問する。ホワイトハウスによると、ウーシャ夫人は息子と米代表団と共に27日にグリーンランドを訪れ、29日に帰国する。夫人は史跡を訪れるほか、グリーンランドの国民的イベントである犬ぞりレースを観戦する予定。また米紙NYTによれば、マイク・ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)とエネルギー長官のクリス・ライト氏らも今回グリーンランドを訪問するという。米国はデンマークからグリーンランドを購入すべきとトランプ大統領が主張する中、1月にはトランプ氏の長男、トランプ・ジュニア氏が同地を訪れている。

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