▽トランプ氏、現代自の米事業拡大を称賛-関税政策の有効性示すと主張

Skylar Woodhouse、Akayla Gardner、Gabrielle Coppola

  • 製鉄所建設など28年までに約210億ドル投資すると発表
  • 現代自の株価急伸、米関税賦課が回避されると期待浮上

トランプ米大統領は24日、韓国の現代自動車が米国で大幅な事業拡大を計画していることを称賛した。米国内の雇用創出を促すため、関税を利用して外国メーカーに圧力をかける政策の正しさを証明するものだと主張した。

  これを受け、25日午前の韓国株式市場で現代自動車株は一時7.5%高と、日中取引としては昨年8月6日以来の大幅上昇となった。対米投資計画により、同社製自動車に対する米関税賦課が回避されるのではないかとの期待が高まった。

  トランプ氏は現代自動車の幹部やルイジアナ州知事と共にホワイトハウスのイベントに参加し、「米国での製造に58億ドル(約8740億円)を投資するとの現代自動車の発表を報告できることをうれしく思う」と語った。

  トランプ氏は、現代自動車がルイジアナ州に建設する工場は年間270万トン強の鉄鋼を生産する予定だとし、「その後も大幅な事業拡大が予定されている」と説明。「資金が流入しており、この状態を維持したい」と述べ、この投資は「関税が極めて効果的に機能していることを明確に示している」と語った。

  現代自動車は発表文で、2028年までに米国に約210億ドルを投資し、自動車生産の拡大や他のプロジェクトにより約1万4000人の直接雇用を創出する計画。ブルームバーグ・ニュースの先の報道内容を確認するもので、このうち年間約120万台への増産に90億ドルを投じ、残りの120億ドルはルイジアナ州での製鉄所建設などに充てるという。

  現代自動車グループの鄭義宣(チョン·ウィソン)会長は、この投資により米国内の鉄鋼サプライチェーンが強化されると述べた。また同社は米国産液化天然ガス(LNG)の購入に30億ドルを充てるとし、「米国とのパートナーシップが深まり、米国の産業リーダーシップを巡るわれわれの共通のビジョンが強化されるだろう」と語った。

  同社は、トランプ氏が製造業者に米国内の雇用創出を迫る貿易戦争を激化させる中、米国での生産拡大に乗り出す最新の外国企業となった。トランプ氏は24日、今後数日以内に自動車関税を発表すると明らかにし、来週発表予定の「相互関税」では一部の国に対して適用除外や軽減措置を講じる可能性があると示唆した。

関連記事:トランプ氏、自動車関税は数日中に発表-相互関税で軽減措置を示唆

原題:Hyundai Jumps After Trump Hails $21 Billion US Expansion (2)
Hyundai Motor, Suppliers Jump as Trump Hails US Investment Plan、
Trump Hails Hyundai’s US Expansion as Vindicating Tariffs (1)(抜粋)