▽イスラエルがベイルート空爆、ヒズボラ戦闘員ら4人死亡<ロイター日本語版>2025年4月1日午後 7:35 GMT+9

[ベイルート 1日 ロイター] – レバノンの治安関係者や保健省によると、首都ベイルート南部郊外で1日、イスラエルの空爆があり、親イラン武装組織ヒズボラの戦闘員1人を含む少なくとも4人が死亡、7人が負傷した。昨年11月のイスラエルとヒズボラの停戦合意が一段と不安定になっている。

イスラエル軍は声明で、死亡したヒズボラ戦闘員について、イランのコッズ部隊のメンバーでもあり、「イスラエルの民間人に対する重大かつ差し迫ったテロ攻撃」を計画していたパレスチナ組織ハマスを支援していたと述べた。

イスラエルは数日前にも、レバノンからロケット弾が発射されたとして、ヒズボラの主な拠点であるベイルート南郊を攻撃していた。ヒズボラはロケット発射への関与を否定している。

ヒズボラのイブラヒム・ムサウィ議員は、イスラエルの攻撃について「大規模かつ深刻な侵略行為であり、事態を全く異なるレベルにまでエスカレートさせた」と批判。レバノン政府に対し「解決策を模索するため最高レベルの外交を展開」するよう求めた。

現場にいたロイターの記者によると、空爆で建物の上層階が損傷し、バルコニーが吹き飛んだもよう。下の階のガラスは無傷で、狙いを定めた攻撃だったことがうかがえる。現場では救急車が負傷者の救護に当たっていた。

米国務省は1日、イスラエルの行動について、レバノンからのロケット弾攻撃を受けた自衛だとし、敵対行為を再開した「テロリスト」を非難すると述べた。

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