22日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。5営業日ぶりの下げとなった。前日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けて、市場は新たなトレンドを模索する動きとなっている。 

 ドル指数はアジア・欧州時間には小幅に上げていたが、その後下落に転じ、米国時間の午前には下げを拡大した。米国債は前日のFOMC議事録を受けた下げから回復し、利回りが低下。また米国株は堅調な動きとなった。ロンドンやニューヨークのトレーダーはドル下落について、特に大きな材料はなかったようだと指摘した。

円はこの日堅調に推移し、米国時間に上げを拡大。主要通貨の大半に対して上昇し、特にドルに対する上げが目立った。ドルは午後に対円で一段安。108円に向けた上昇を維持できなかったことから、ドルの買い持ちを手じまう動きが広がった。

ニューヨーク時間午後4時33分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.4%安。ドルは対ユーロで0.3%下げて1ユーロ=1.2326ドル。対円では1%安の1ドル=106円74銭。

欧州時間の取引

ユーロは欧州時間に一時軟調な動きとなっていたが、ドル売りの圧力が強まる中で上げに転じた。ドイツIfo経済研究所が発表した独企業景況感指数は市場予想を下回ったものの、ユーロへの影響は限定的だった。欧州中央銀行(ECB)が1月24、25両日の政策委員会の議事要旨を公表した後にユーロは値上がりした。