米中間の貿易摩擦は対立が激化しています。中国は引かない構えで6日の米国市場では株価が大幅に下げましたが、トランプ大統領は「中国は貿易障壁を下げるだろう。なぜならそれが正しいことだからだ」とツイッターでつぶやくなど、楽観的です。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
仲良きことは
トランプ氏は8日、中国による知的財産侵害に対する制裁関税を巡り、ツイッターで「税金は互恵的になって、知的財産についての取引は成立するだろう」と述べた。何が起きたとしても「習近平国家主席とはいつも友人だ」という。
かじ取り
苦戦中のドイツ銀行の立て直しのかじ取り役に48歳の共同副CEO、クリスティアン・ゼービング氏が就く。同氏はプライベートおよびコマーシャルバンク業務の責任者を務めていた。同銀監査役会が8日夜に協議して決定した。先月末の社内文書でCEOにとどまると「強く決意」していると述べていたジョン・クライアン氏は、もう一人の共同副CEOだったマルクス・シェンク氏と共に、同銀を退職する。
受け流し
6日発表の3月米雇用統計では賃金の伸びが加速した一方で、失業率は横ばいで雇用者数の伸びは予想以上に減速したことが明らかになり、ドルは当初下落したが、サクソバンクの為替戦略部門責任者、ジョン・ハーディー氏は同統計を「ひどい」としながらも、為替市場は受け流す可能性が高いと指摘した。ドルは対円で107円50銭を視野に入れているという。
化学兵器か
シリアの反体制派の拠点をアサド政権側が攻撃、その際に化学兵器が使われた疑いが出ている。救助隊員や活動家によると数十人が死亡したという。シリア駐留米軍の早期撤退方針を示してきたトランプ大統領だが、ツイッターでロシアとイランを「野蛮なアサド政権を支持している」と非難。ロシアは化学兵器が使用されたとの指摘に懐疑的な見方を示している。国連安保理は9日に緊急会合を予定している。
デタント
米国は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が非核化についてトランプ大統領との会談で議論することに前向きであると認識している。米政権当局者が明らかにした。読売新聞によると、非核化には米国による体制保証を先行させることが条件になると、金委員長が中国の習近平国家主席との会談で語っていた。
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