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トランプ大統領、ビジネス慣行の検証で作業部会設置を指示
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郵政公社の財務は持続不可能な道筋にありリストラ必要-大統領命令
トランプ米大統領は12日、米郵政公社(USPS)のビジネス慣行を検証する作業部会の設置を命じた。大統領が批判の矛先を向ける企業の1つであるアマゾン・ドット・コムに影響を与える可能性がある。トランプ大統領は12日夜に公表した大統領命令で、「USPSの財務状況は持続不可能な道筋をたどっており、公的資金による救済を避けるためリストラが必要だ」と指摘。USPSの料金設定や事業方針、人件費の検証を求めた。
大統領命令によると、米国民がオンライン上でのメッセージのやり取りを増やす中、USPSは過去10年に650億ドル(約6兆9800億円)の損失を計上した。作業部会はムニューシン財務長官か、長官が指名した人物が座長を務める。
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USPSの仕分けセンターにあるアマゾン・ドット・コムの荷物。
写真家:Luke Sharrett / Bloomberg
トランプ大統領はかねて、アマゾンがUSPSの財務力を疲弊させているとツイートで繰り返し批判。大統領からの再三の攻撃でアマゾンの株価は下落し、政府による民間セクターへの干渉を疑問視する見方も浮上している。
ホワイトハウス当局者は大統領命令について、USPSが抱える問題の解決策を見いだすことを目的としたものだと述べた上で、作業部会の勧告がアマゾンに影響する可能性については否定しなかった。別の当局者は大統領命令がアマゾンを狙ったものとの見方に異議を唱え、作業部会は郵便サービスを改善する責任を負うと述べた。アマゾンはコメントを控えた。
原題:Trump Orders Post Office Review After Attacks on Amazon (1)(抜粋)