The Amazon Echo, left, and Echo Plus、Photographer: Daniel Berman/Bloomberg

小型無人機「ドローン」による商品宅配というジェフ・ベゾス氏のアイデアが画期的だったとすれば、アマゾン・ドット・コムの最新商品とアプリは、ベゾス氏が新たな境地に達したことを示すのかもしれない。それは、退屈した子供に暇つぶしのジョークを聞かせたり、良いマナーを教えてくれたりするというものだ。

アマゾンは、音声アシスタント「アレクサ」向けで子供に主眼を置いた音声認識アプリ「スキル」と、子供向けの機能を備えた音声認識スピーカー「エコー・ドット」(メーカー希望価格80ドル)を、5月9日にリリースする。

このエコー・ドットは、音声コマンドによる商品購入機能を無効にすることができるほか、下品な言葉の入った歌が流れないようにするフィルター設定や、子供がアレクサにしゃべるのに夢中になり夜更かししないようにする使用時間の制限設定ができる、「フリータイム・オン・アレクサ」を内蔵している。

「アレクサ、退屈だ(I am bored)」のコマンドを発すれば、アレクサは時間をもてあます子供に年相応のことを提案する。何かの楽曲の再生や、「ノックノック」の話しかけに応じジョークを聞かせるよう、指示することもできる。アレクサに何か質問する際に子供がきちんと「プリーズ」と言うように仕向ける「マジックワード」機能もある。さらに、月3ドルを支払えば、本の朗読音声再生や、子供に安心なラジオチャンネルなどが使える追加サービスも用意している。

アマゾンは発表文で、子供たちが「アレクサを使えば使うほど、その精度は高まる」と述べた。

原題:Amazon Aims to Boost Echo Sales by Targeting Bored Children(抜粋)